甲子園の風BACK NUMBER
野球部員120人、スーパー中学生入部も…“それだけで勝てない苦悩”を元銀行マンの監督が明かす「野球は上手いけど、強くない」大阪にある私立野球部の話
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柳川悠二Yuji Yanagawa
photograph byYuji Yanagawa
posted2026/09/23 11:03
大阪学院大高野球部を率いる辻盛英一監督
大阪桐蔭をどう倒すか?
全部員の競争心をあおり、チーム全体の底上げを行うことで、大阪学院大高に欠けるピース――チーム力の穴を埋めようとしている。
およそ30年ぶりの甲子園を目指す大阪学院大高の前に立ちはだかるのはやはり、大阪の雄である大阪桐蔭だろう。今夏の甲子園こそ逃したものの、新チームには今春のセンバツ優勝の立役者である身長192cmの大型左腕・川本晴大(はると)に加え、埼玉西武のおかわり君こと中村剛也の長男である中村勇斗がクリーンアップに座る。
かねてより辻盛監督は「大阪桐蔭にかつての怖さはない」と口にしてきた。大阪桐蔭の強さを下支えしてきたスカウティング力にも「翳りが見え始めている」とも発言していた。しかし、直接対決で勝利したのは2024年春だけである。いよいよ直接対決が見込めるのが今秋だ。順当に勝ち上がれば、激戦ブロックに入った大阪桐蔭とは決勝で戦うことになる。
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「やはり川本君は高校生ではなかなか打ち崩せるイメージが湧きません。ただ、打線は打てない印象がある。例年、打線の中心になる、顔というべき選手が桐蔭にはいます。たとえば、前チームならば谷渕瑛仁君がそうだった。新チームはそういう打線の柱になる選手がいない。以前のような、絶対王者のイメージはないと思います。もちろん、戦力としては桐蔭が頭ひとつ抜けているとは思いますが、例年よりも大阪は群雄割拠の状況にある。これから面白くなると思いますよ」
大阪桐蔭を倒すうえでカギを握るのが、中学時代には川本と同じくU-15侍ジャパンに選出された投打の中心選手である林将輝だ。
〈つづく〉

