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野球部員120人、スーパー中学生入部も…“それだけで勝てない苦悩”を元銀行マンの監督が明かす「野球は上手いけど、強くない」大阪にある私立野球部の話 

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柳川悠二

柳川悠二Yuji Yanagawa

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posted2026/09/23 11:03

野球部員120人、スーパー中学生入部も…“それだけで勝てない苦悩”を元銀行マンの監督が明かす「野球は上手いけど、強くない」大阪にある私立野球部の話<Number Web> photograph by Yuji Yanagawa

大阪学院大高野球部を率いる辻盛英一監督

「他人への興味」と強さの関係

「あります。うちを選んでくれる中学生の多くは昔ながらの厳しい高校野球が嫌で、上下関係だけでなく、監督やコーチから怒鳴られることが嫌な子が多い。言葉が正しいかわかりませんが、要はケンカが弱そうな子ばかりです。そしてケンカが弱い子は基本的に、他人に対する興味が薄い。他人への興味が薄ければ、チームスポーツとして個々が機能しないですよね。だからこそ、試合で気圧されることもあれば、勝負所で力を発揮できないこともある」

 個々の能力は高いのに、チームスポーツとして勝利には届かない。そんなチームを改善すべく、この秋から取り組んでいることもある。

「他人に興味のない選手たちがチームとして機能していくためには、たとえば声のかけ方からして変えていく必要があった。誰かの良いプレーにはみんなで称え、悪いプレーには何が間違っているのかを指摘し合えるような関係性を築くことが大事になる。メンタルトレーニングのようなことも導入しました」

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 そして、チームとしての決め事ももう一度徹底させた。

「全力疾走は当然として、ファーストストライクを必ず振っていくことを徹底しました。もちろん、以前からそれは伝えていましたし、ベンチ入りを勝ち取るまではそういう当たり前のことが徹底できるんですが、いざベンチ入りして公式戦になると、そのあたりの全力プレーが甘くなることがあった。夏の近大付戦なんて、ほとんどファーストストライクには手を出していなかった。苦手な相手に失敗することを恐れるあまり、初球を振らなくなってしまったんです。もう一度、チームとして徹底することにしました」

 こうした徹底事項を怠った選手は、すぐに試合から外すような懲罰交代も辞さない。

 そして120人の部員に対してできるだけ平等にチャンスを与え、チャンスをものにした者が試合への出場を勝ち掴んでいくように競争のシステムを見直した。同校ではベンチ入りメンバーが中心となる「A」チームに加え、二軍にあたる「B1」、三軍にあたる「B2」が存在する。週末になればそれぞれが練習試合を戦い、AとB1、B1とB2の間で頻繁にメンバーの入れ替えを行うという。

【次ページ】 大阪桐蔭をどう倒すか?

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