- #1
- #2
プロ野球PRESSBACK NUMBER
「阿部慎之助は『元気ですよ』と」最もよく知る元巨人広報への電話…阿部氏の父との秘話も「電話に思わず居留守を…コワい人だから(笑)」
text by

赤坂英一Eiichi Akasaka
photograph byJIJI PRESS
posted2026/08/13 11:00
予想外の事態から退任した阿部慎之助氏は今なにを考えているのだろうか。最もよく知る、元巨人広報・香坂英典氏に阿部氏との関わりを聞いた
その後、阿部さんの家に呼ばれて、慎之助も含めていろいろな話をしました。どんな育て方をしたのかと阿部さんに聞くと、『慎之助はとにかく褒めまくったんだよ』と言ってたなあ。『怒ったことは1回ぐらい。子供は褒められるとうれしいから、褒めれば褒めるだけ熱心に練習するようになる。こっちがやめようと言ってもずっとやってるんだ』と。なるほど、そう言えば僕も、学生時代には阿部さんによく褒められたな。基本的にはコワい人だったけど(笑)」
こうして、香坂氏は捕手・慎之助の成長ぶりを公私両面で見守っていくことになった。
慎之助にはマスコミとも良好につきあってほしかった
「慎之助はプロに入ってからも、よく練習していましたよ。打撃はもとからずば抜けていたけど、課題は配球、リード、インサイドワーク。どうすればプロの打者を抑えられるか、毎日毎日、先輩やスタッフに話を聞いて、勉強を重ねていた。監督になってからは選手に厳しいと言われたけど、彼は自分にも厳しかったと思う。
ADVERTISEMENT
僕は広報担当だったので、マスコミ対応についてよく言って聞かせました。『いいか、巨人というチームは、頑張れば頑張るほど、いい成績を挙げれば挙げるほど、マスコミがついてくる。巨人の主力選手である以上、これは避けられない。しっかり対応しろよ』と。
僕は慎之助に、マスコミとは良好な関係を築いてほしかった。それには、単なるマニュアルに沿った対応じゃなく、自分で感じて、答えを考えて、自分の言葉でコメントしなきゃいけない。そういう意味でも、選手時代は頑張っていたと思います」
遅かれ早かれ、阿部慎之助氏が公の場に再登場する時は必ず来る。その時、どんな「自分の言葉」で現状と将来を語るのだろうか。
一方、次期監督の最有力候補と言われる松井秀喜氏は今、何を考えているのか。後編では香坂氏がゴジラの胸中を推察する。
〈全2回の1回目/つづきを読む〉

