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「あいつは今、何を思っているんだろう」盟友とのスタメン争い…西武・栗山巧が「そりゃ、チームは強いだろうよ」と語り合ったワケは
posted2026/09/26 11:04
引退セレモニーで中村剛也(左)と握手する栗山巧
text by

栗山巧Takumi Kuriyama
photograph by
Kiichi Matsumoto
2017年以降、打席に向けた準備として、いろいろなことを考えるようになりました。
フルイニング出場を続けていた当時は特に、ゆっくり考える時間がなかった。試合に出ない時間が増えたことで、考える時間ができたのです。ウォーミングアップ。ストレッチ。トレーニング。栄養。睡眠。全方位に意識を向けて取り組むようになったのは、まさに2017年以降です。
野球の見方も、このあたりから変わっていきました。
生え抜き初の2000本「自分の力で勝ち取るしか」
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自分は物事をじっくり考えるのが好きなんだなと、遅ればせながら自覚しました。
それともうひとつ。2017年を機に、僕は「初心」に立ち返ることができたのです。
生え抜き初の2000本安打を達成してほしい。
そう言いながら、スタメンで起用しないのは矛盾しているのではないか。
そんな言葉をいただくこともありました。
でも「達成してほしい」の中には「そのために試合に出場できる力を保ち続ける」という前提も含まれているように思います。プロの世界なので、何の約束もない。誰かの力を借りて成し遂げる、ということもありえない。自分で勝ち取るしかありません。
確かに、2016年の年末には「あと150本ずつ、3シーズンで達成できる」という皮算用をしたかもしれません。チームも自分の打撃も移ろっていく中で、同じペースを保ち続けられるという見通しは甘かったと思います。
一方で、自分の技術には自信がありました。甘かったと反省はしましたが、バタバタする必要はないと思いました。直面した課題に立ち向かっていく。周りの状況に左右されず、自分のやるべきことをしっかりやる。それだけでいい。
先の見通しもなかったデビュー当時の気持ちに戻るような感覚がありました。
激化するスタメン争い
2018シーズンも、何の約束もされていない状況での戦いは続きました。
前年の終盤戦から山川(穂高)、外崎(修汰)がスタメン起用されるケースが増えつつあった。
出場機会をめぐる争いは、より厳しくなりました。
開幕戦の先発メンバーから、僕は外れた。2007年以来、11年ぶりのことでした。
打撃の状態が上向いて、4月の半ばくらいから僕はスタメンに復帰します。
主に左翼手として出場しました。代わりに出場メンバーから押し出されたのが、おかわり(中村剛也)でした。あいつは当時、深刻な打撃不振に陥っていました。

