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なぜ堂安律は“チームのために走れる”のか? 強靭なメンタルを育んだ「めっちゃ仲良い」堂安家の絆…母がポツリ「あんたは一番の親不孝者やからな」
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曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byJIJI PRESS
posted2026/06/29 11:23
堂安律と兄の堂安憂さん(2022年5月、尼崎市役所を訪問した時のもの)
加えて、律には運があった。ガンバ大阪のジュニアユースに入団してから、いや、小田南公園で兄との1対1を繰り返していたときから、身近に必ず「自分よりもうまい選手」がいた。ガンバ大阪のトップチームでは宇佐美貴史のシュート精度を目の当たりにして、同時に長谷川健太監督から守備の大切さを教え込まれた。自分が一番ではない環境で一番になろうとすることは、いつしか本人にとってごく自然なサイクルになっていた。
堂安律「メンタルの強さ」の本質
憂さんの話を整理すると、堂安律を形成するメンタルの強さの背景も、それが目を見張るほどの献身として日本代表に還元されていることも、矛盾なく理解できる気がした。彼はただ自分のためだけに勝ちたいのではない。近しい人たちとの関わり合いのなかで受け取ったものを動力として、勝つことでそれに報いるために走っている。その精神性は、サッカーというチームスポーツの本質にも通じているように思えた。
グループステージを突破した日本は、まもなくブラジルとの大一番を迎える。応援する家族は気が気でない毎日を送っているはずだ。取材を終える間際、堂安家のちょっとした“名シーン”を憂さんが教えてくれた。
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ひさしぶりに家族で集まった日のことだった。サッカー選手として成功を収めた律に対して、母がこんな冗談を口にしたという。
「あんたは一番の親不孝者やからな。まあ、一番の親孝行でもあるけど」
深いなと思いました、と兄は笑った。ワガママな末っ子も、きっと同じ気持ちだったろう。
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