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堂安律の“怒り”は利己的なものではなく…スウェーデン戦の「悪い流れ」なぜ日本は“逆転されなかった”? 田中碧「負ける可能性もあった」選手の証言
posted2026/06/27 11:05
先制ゴールをアシストした堂安律と喜び合う前田大然。ここから同点に追いつかれた日本だが、スウェーデンに逆転を許さなかった
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
負けていた、かもしれない。
それでも、勝ち点1をつかんだ。
オランダ戦で見せた反発力、チュニジア戦で見せた遂行力とは違う種類のたくましさを、スウェーデン戦の日本は見せている。
なぜ日本は“決壊”しなかった? 鈴木彩艶の証言
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前半を0対0で折り返し、後半へ突入した56分、先制点を奪った。堂安律のアシストから、前田大然がネットを揺らした。しかし、6分後に同点へ持ち込まれる。
同時進行のチュニジア対オランダ戦は、オランダがリードしている。1対1のまま終了のホイッスルを聞けば、日本はグループ2位を確保できる。しかし、逆転負けを喫すると、3位に転落してしまう。
80分前後から、自陣での攻防が続いた。ジワジワと追い詰められている。こらえきれずに失点をしても、おかしくない展開である。
2006年大会のオーストラリア戦がそうだった。84分から3失点して敗れた。2014年大会のコートジボワール戦では、相手の選手交代をきっかけに一気に流れを持っていかれ、わずか3分間で試合を引っ繰り返された。
2018年大会のベルギー戦では、2対0から3失点した。90+4分に決勝弾を浴びた。
森保一監督の指揮下でも、苦い記憶がある。2024年のアジアカップ準々決勝のイラン戦だ。90+6分にPKを献上し、1対2で屈した。PKを与えたきっかけは自分たちの連係ミスだったが、CKとロングスローで疲弊させられた結果と言うことができた。
この日は、違った。追い詰められ、逆転されてもおかしくない展開で、自分たちがやるべきことを見失わなかった。
「試合が進むにつれて、相手はより強度を増した。キープ力がさらに強くなった。そのなかでも、チームとして落ちていくのではなく、DFラインはパワーアップしているような感じでいけた」
こう話すのはGK鈴木彩艶である。7分のアディショナルタイムでは、アンソニー・エランガにペナルティエリア内右から右足を振られた。直後の左CKでは、アレクサンデル・イサクのヘディングシュートが襲ってきた。どちらも決定的なシーンだったが、この守護神が2失点目を許さなかった。


