サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
なぜ堂安律は“チームのために走れる”のか? 強靭なメンタルを育んだ「めっちゃ仲良い」堂安家の絆…母がポツリ「あんたは一番の親不孝者やからな」
posted2026/06/29 11:23
堂安律と兄の堂安憂さん(2022年5月、尼崎市役所を訪問した時のもの)
text by

曹宇鉉Uhyon Cho
photograph by
JIJI PRESS
ブラジルとの決勝トーナメント1回戦でキーマンとなるのがMF堂安律だ。今大会は攻撃だけでなく守備面でも日本代表を支え、無敗でのグループステージ突破に大きく貢献した。そんな「背番号10」の原点と人間像を3歳上の兄、堂安憂さんの証言から掘り下げた。(全3回の3回目)
◆◆◆
堂安律が生まれ育った兵庫県尼崎市は阪神間の中核都市として知られている。市のデータによると、2026年3月末の時点での人口は45万8203人。昭和期から工業都市として栄え、近年は環境美化にも力を入れている。
大阪へのアクセスが良好なためベッドタウンとしても機能し、人口密度は兵庫県内でもっとも高い。出身著名人も多く、サッカー選手では元日本代表の故・奥大介さんが堂安兄弟と同じ浦風フットボールクラブに通っていた。東京ヤクルトスワローズ現監督の“ブンブン丸”こと池山隆寛や、あの大投手・江夏豊(生まれは奈良県吉野郡)も尼崎出身だ。
「いろいろな人たちに守られてきた」
ADVERTISEMENT
その他の出身者のリストも興味深い。批評家の柄谷行人に作家の中島らも、漫画家の矢沢あい、お笑いコンビのダウンタウン、「フサイチ」冠名の馬主として知られた関口房朗、本田圭佑のモノマネでおなじみのじゅんいちダビッドソン、ボートレース好きでブレイクしたタレントの福留光帆など、個性的な名前が並ぶ。
あえて彼・彼女たちの共通項を探るとすれば、その言動や作品、芸風にむき出しの過激さや鋭さ(のようなもの)が認められる、といったところだろうか。とはいえ、こんな恣意的な抽出にさほど意味はない。いや、あまりにも雑で、偏った見方だとさえ言える。これで「堂安律にも同じ“尼っ子”の気質が……」などと述べようものなら、浅薄すぎると批判されても反論の余地はない。

