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陸上女子トラック「最古の日本記録」はいつ破られる? 「壁に感じている部分がある」日本選手権で4度目の優勝にも笑顔ナシ…29歳“400m女王”の決意
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和田悟志Satoshi Wada
photograph byAsami Enomoto
posted2026/06/14 17:00
日本選手権で4度目の優勝を飾った松本奈菜子(東邦銀行)。12年前の初優勝以来、第一人者として活躍。日本記録の更新は悲願でもある
「自分が思っている以上に、すごく壁に感じてしまっている部分がある。(51秒台を出す)練習はできているんですけど、自分の発揮能力だったり、そういうところが乏しいのかなと思っています。自分の性格上、考え過ぎてしまうところがあり、少し自由度が足りない。もうちょっと頭を柔らかくして、考え方を整理したいと思っています」
千葉の現役時代と同じ福島大を拠点とし、51秒台を出す練習はできているはずだった。今シーズンは、ボツワナで開催された世界リレーの後、5月10日の木南記念、5月17日のセイコーゴールデングランプリと2大会連続で52秒2台をマークしている。好調をキープして日本選手権に臨んだ。
「ここ3年間はケガ明けだったりして万全な状態で迎えることができませんでしたが、今回は何もなく日本選手権を迎えることができました。自分の結果を求めるためだけに出場するのは、本当に久しぶりでした」
決勝前の200mでは自己ベストをマーク
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好調の証拠に、400m決勝の1時間45分前に出場した200m予選では23秒55の自己ベストをマークしている。過密なスケジュールでも200mに出場したのも、400mを51秒台で走るため。
「200mのスピード感を持って、400mの前半を余裕を持って楽に走り、後半上げるような感じでいこうと思っていました」
大台への道筋は見えており、今回の決勝レースは51秒台を出す、またとないチャンスとも言えた。
それだけに、思うようなパフォーマンスを発揮できず、目標に届かなかった悔しさは大きかった。
「日本選手権で勝つことはすごく価値のあることですが、一方で、今回だったらアジア大会の選考会も兼ねており、派遣設定記録や参加標準記録があるので、勝っても悔しい大会になりました。そういうことも経験し、もっともっと自分を高めていきたいと思える試合でした」
この悔しさも、さらなる成長の肥やし。今年9月に30歳を迎えるが、まだまだ進化し続けるつもりだ。

