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「田中さんを抜いてやろうという気持ちはなくて」5000mでついに田中希実を破った山本有真が語っていたこと「ずっと彼女の言葉に救われてきた」

posted2026/06/14 06:13

 
「田中さんを抜いてやろうという気持ちはなくて」5000mでついに田中希実を破った山本有真が語っていたこと「ずっと彼女の言葉に救われてきた」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

日本選手権でついに田中希実を逆転して5000mを制した山本有真。二人の関係について山本が語っていたこととは

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NumberWeb編集部

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Asami Enomoto

陸上・日本選手権女子5000m、大逆転で優勝を果たした山本有真。第一人者・田中希実を破り、その田中が山本を祝福する姿が感動を呼んだ。昨夏の世界陸上後、NumberWebで田中への思いを語っていた山本。ここではそのロングインタビューの短縮版をお届けする。

 昨夏の世界陸上東京大会、女子5000m予選で、山本有真(積水化学)は自らペースメーカーを買って出て、見るものを驚かせた。その背景には、思わぬ苦闘と、一つの夜の会話があった。

 レース前日の夕食。偶然、田中希実と顔を合わせた山本は、こう声をかけた。

「明日、一緒の組ですね。よろしくお願いします。もし、このペースで行きたいというのがあれば言ってください。私、引っ張ります。今まで引っ張ってもらっていたので」

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 田中は戸惑いながらも応じ、二人は食事をしながらレースプランを練った。1周400mを72秒、6周半まで山本が先頭でレースを作る。そのプランは、翌日、国立競技場の大観衆の前で実行された。

「田中さんに救われた」——苦しい後半、ゴールで待っていた言葉

 スタートから先頭に立った山本の走りに、会場は沸いた。1000mは2分57秒28、2000mは5分59秒90。プラン通りの展開だった。約束の6周半を過ぎ、田中がスパートをかけると、それまで引っ張って体力を消耗していた山本はペースについていけなくなった。

「後半、ずっと苦しくて地獄を見たんですけど」

 それでも懸命にゴールへ向かうと、田中が待っていた。「(決勝に)いけたよ」。田中は4大会連続の決勝進出を決め、山本に何度も「ありがとう」と伝えた後、こう言った。

「有真ちゃんと二人で作ったレースだよ」

 山本は言う。「田中さんのその言葉に救われました。今シーズンは金栗、セイコーとずっと田中さんに声をかけてもらって、引っ張ってもらったんです。世陸もまた田中さんに助けられたなぁと思いました」

 ただ、この決断は田中のためだけではなかったと山本は強調する。「決して自己犠牲とかではないんです。スローペースになると自己ベストが出ないですし、自分のためでもあったんです」。世陸出場が一度ほぼ絶望的になり、1カ月ほども立ち直れない時期を経て掴み取った代表切符。その重みが、あの夜の一声につながっていた。

「田中さんを抜いてやろう」とは思わない——その言葉の真意と、山本が14分台を目指すと決意した理由は、本編で詳しく語られている。

つづく

 ◆

 この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

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#山本有真
#田中希実

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