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「同じフィギュアなのに…客席ガラガラ」ペア黎明期にあえて支援を決意「りくりゅう」を支えた社長「売れれば売れるほどマイナス」でもサポート続けた信念

posted2026/06/13 11:03

 
「同じフィギュアなのに…客席ガラガラ」ペア黎明期にあえて支援を決意「りくりゅう」を支えた社長「売れれば売れるほどマイナス」でもサポート続けた信念<Number Web> photograph by Asami Enomoto

引退会見にも同席した木下氏(左)と「りくりゅう」の絆は深い

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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Asami Enomoto

 ミラノ・コルティナ五輪で日本ペア史上初の金メダルを獲得し、新たな歴史を築くとともに、競技生活から退いた三浦璃来・木原龍一。「りくりゅう」が叶えた大きな夢の陰には、長年に渡る手厚いサポートがあった。2人を支援してきた「木下グループ」の代表取締役社長兼グループCEOの木下直哉氏に、共に歩んだ「りくりゅう」の秘話を聞いた。〈NumberWebインタビュー全3回の1回目/つづきを読む〉

 ◆◆◆

 快挙を果たしたオリンピックから帰国後、りくりゅうの2人からこのような言葉があった。

「明日のリンク代、レッスン代が払えるかなという不安がなく練習に集中させていただけたことがほんとうに大きかったです。何不自由なく練習させていただいたことがほんとうにありがたかったです」(木原)

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「何不自由なくスケートを心から楽しむことができて、ほんとうに心から感謝をしています」(三浦)

 感謝を向けたのは、2人の競技活動を支援してきた株式会社木下グループだった。同社は、2019年に2人がペアを結成以来、費用面をはじめ競技活動を支えてきた。

多額の活動資金はフィギュアの“宿命”

 その金額は莫大だ。フィギュアスケートはトップクラスで活躍すればするほど多額の資金が必要になるのに加え、三浦と木原はカナダを拠点に活動していた。その分、当地での活動費や遠征費は、より大きくなる。

 なぜ同社は、まだ実績も残していない2人を長年にわたり支援してきたのか。木下グループ代表取締役社長兼グループCEOの木下直哉氏を訪ねた。

 2019年8月、三浦璃来と木原龍一はペアを結成したことを発表、あわせて木下グループに所属することも明らかにした。つまりスタート時から今日に至るまで支えてきた。

 すると木下直哉氏は言う。

「うちからすると、りくりゅうを支援というよりも、フィギュアスケートのペアとアイスダンスを支援する中で、りくりゅうも支援したという流れになります」

【次ページ】 どこも手を挙げなかった支援をなぜ?

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