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「同じフィギュアなのに…客席ガラガラ」ペア黎明期にあえて支援を決意「りくりゅう」を支えた社長「売れれば売れるほどマイナス」でもサポート続けた信念
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto
posted2026/06/13 11:03
引退会見にも同席した木下氏(左)と「りくりゅう」の絆は深い
「売れれば売れるほどマイナス」それでも…
その話から思い起こすことがある。ミラノ・コルティナ五輪後、同社は木原と三浦それぞれに2000万円の報奨金を渡したことが反響を呼んだ。しかし、それより以前の2022-2023シーズンにもある支援を行っていた。
このシーズン、三浦と木原のバナータオルが製作され、販売された。その売り上げをそのまま2人に渡したのだ。
売り上げのうち収益部分、つまり製造原価を差し引いて支援先に渡すことは珍しくないかもしれない。でもそれも含めて全てを渡すのは異例のことだ。
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「販売額をそのまま渡すので、売れれば売れるほど当社としてはマイナスが大きくなっていくということです。でも、ちょっとでもお金を渡したいと思っていましたし、バナータオルって『思い』じゃないですか。応援してくれる人の思いです。思いに対して1円でも取ってはいけないと思いました」
そこにも、一貫した姿勢を感じさせる。
木下氏が惹かれた「りくりゅう」の魅力
カップル競技を支援する中で木原と出会い、木原はやがて三浦と出会い、2019年、2人はペアとして活動を始めた。
そのときもスタートから支援していく中で、木下氏は、2人ならではの魅力に行き当たった。〈つづく〉

