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「巨人が“監督有力候補”川相コーチを昇格させなかった事情とは…」巨人OBが語る、橋上秀樹監督代行の実力「野村克也さんの勝ち方をよく知っている」
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遠藤修哉Naoya Endo
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/06/10 11:04
巨人の橋上秀樹監督代行(60歳)。交流戦でここまで8勝3敗2分と健闘している
橋上監督代行は、現役引退後は、楽天、西武、ヤクルト、巨人などでコーチを務め、独立リーグの新潟では監督を務めた。巨人では2011年オフ、当時、球団代表兼ゼネラルマネジャーだった、清武英利氏に請われ、コーチに就任。そのわずか17日後に清武氏がいわゆる「清武の乱」で巨人を追われるも、2014年までコーチを務めた。そして、昨季、阿部前監督からの直々の招聘によって巨人に復帰し、今季はオフェンスチーフコーチとして阿部監督の参謀役を担っていた。阿部前監督と橋上監督代行は安田学園高の先輩・後輩(橋上氏が先輩、阿部氏が後輩)という深い縁で結ばれている。
「そういった意味で、どこでもユニフォームを着られる“才能”を持っているのが橋上。プロ野球界にはさまざまなチームを渡り歩く人がいるけど、その一人じゃないかな」
なぜ生え抜きの「川相コーチ昇格」ではなかった?
しかし、どれほど指導者経験があろうとも、「読売巨人軍の監督」というポストは、外様の人間にとって荷が重いと武田氏は言う。
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「俺も巨人にいたからよく分かるけれど、やっぱり『読売は読売』なんだよ。周りのOBはうるさいし、マスコミや世間の目だって他の球団とは比べ物にならないくらい厳しい。そんな中で、いきなりチームを任される橋上の苦労は並大抵じゃないよ」
ならば、生え抜きであり、橋上氏よりひとつ年上でディフェンスチーフコーチの川相昌弘氏を昇格させるのが、順当な流れではないのか。
球団が川相氏ではなく、あえて外様の橋上氏をそのまま今季終了まで監督代行に据え置くと決めた背景には、フロントのシビアな計算が見え隠れすると武田氏は言う。
「もし今、生え抜きの川相さんを代行に据えてしまったら、『じゃあ、来年は正式に川相監督で行くのか?』っていう話が世間やメディアから出るだろう。そうなると、球団としては、次期監督の選定において手足を縛られることになる。だから球団としては、シーズン終了までの『期間限定』として外様に任せ、その間に裏で生え抜きの『本命』へのバトンタッチをじっくり進めようという考えだろう」
セ・リーグが苦労すると言われる「交流戦」で、橋上監督代行の成績はここまで8勝3敗2分と大健闘している。阿部野球の継承か、それとも「外様」としての色を出すのか、目が離せない。

