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「“賭け”は正しかった」ホワイトソックス・村上宗隆の現地リアル評…打率低調でも「大谷超え」の“ある数字”とは? 米メディアが意外な高評価のワケ 

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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posted2026/04/22 06:01

「“賭け”は正しかった」ホワイトソックス・村上宗隆の現地リアル評…打率低調でも「大谷超え」の“ある数字”とは? 米メディアが意外な高評価のワケ<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

打率は低調、三振数も多い一方で、本塁打は量産しているホワイトソックスの村上宗隆。極端な成績に米メディアはどんな評価を下しているのか

 さらに重要なのがバレル率だ。単に強い打球ではなく、「理想的な角度と強度を両立した打球」の割合であり、MLBにおける長打力の核心を示す指標とされている。そのランキングに、村上はこう並ぶ。

アーロン・ジャッジ(ヤンキース) 28.3%
ジェームズ・ウッド(ワシントン・ナショナルズ) 27.8%
大谷翔平(ドジャース) 26.3%
村上宗隆(ホワイトソックス) 26.2%
マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス) 25.9%

※数字は日本時間4月21日時点

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 つまり、すでにトップスラッガーの中にいるわけだ。ここが、日本的な感覚との決定的な違いでもある。打率は低い。三振も多い。だが、打球の質はエリート。MLBでは、この時点で結論はほぼ出ている。

「打球の質が落ちていない」村上が高評価のワケ

「ムラカミは本物だ――」

 フライボールが多く、なおかつ打球が強い。それは “当たれば長打になる構造”を持っている打者ということだ。

 MLBは調整の連続だ。打者が結果を出す。投手が弱点を突く。打者がそれに適応する。今、村上はその途中にいる。変化球への対応、空振り率の改善――課題はある。だが、それでも評価が揺らがない理由は明確だ。打球の質が落ちていないからだ。

 打率は確かに低い。三振も多い。だが、それでも村上は評価される。それは彼が、「アウトの数」ではなく「打席の価値」で評価される打者だからだ。OPSという指標で見れば、その価値は一気に浮かび上がる。そしてこのままいけば、ホームラン王争いに加わる可能性も十分にある。

 打率の低さは打者の本質ではない。どれだけ試合を動かせるか。その一点において、村上はすでにMLBでも証明を始めている。

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