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「今大会No.1の投手」大阪桐蔭・西谷監督もセンバツ優勝後、脱帽するほどの内容…智弁学園・杉本真滉、敗れてなお輝いた“3つの武器”とは

posted2026/04/05 06:02

 
「今大会No.1の投手」大阪桐蔭・西谷監督もセンバツ優勝後、脱帽するほどの内容…智弁学園・杉本真滉、敗れてなお輝いた“3つの武器”とは<Number Web> photograph by JIJI PRESS

智弁学園の杉本真滉は今大会のセンバツNo.1投手として実力を見せた

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間淳

間淳Jun Aida

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今春のセンバツは大阪桐蔭にとって通算10度目となる甲子園優勝で幕を閉じた。その大阪桐蔭をはじめ、上位進出した高校の興味深い取り組みとは。〈NumberWebレポート/全3回〉

大阪桐蔭・西谷監督が「今大会No.1投手だと」

 リミットまで3球残っていた。だが、8回のマウンドに背番号1の姿はなかった。

 智弁学園のエース杉本真滉(まひろ)投手は、大阪桐蔭との決勝戦でも先発のマウンドに立った。準決勝までの4試合で3試合を完投。大会では1週間で500球の球数制限が設けられているため、杉本が決勝戦で投じられる球数は131球が上限だった。

 決勝戦は6回を投げ終わった時点で、球数が100球に達した。9回まで投げ切るには、1イニング平均10球程度。不可能な数字ではない。ところが、その計算は崩れる。同点で迎えた7回、大阪桐蔭打線につかまった。

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 3連打で無死満塁のピンチを招き、押し出し四球で1点を失う。さらに、内野ゴロと2点タイムリーで一挙4失点。8回からは、背番号18の田川璃空(りく)投手にマウンドを託した。

「最後にしっかりと投げきれなかったことで、まだ自分の実力が足りないと分かりました。疲れは感じていなかったので、言い訳にしたくありません。球数制限のルールもあって、田川に任せました。田川は、しっかり投げてくれたと思います」

 チームを日本一には導けなかった。ただ、杉本の評価は揺るがない。大阪桐蔭の西谷浩一監督は試合後、「今大会ナンバーワンの投手だと思う。きょうは疲れもあったと思います。甲子園では、良い投手を打って初めて成長すると選手に伝えていました」と語った。2回戦で智弁学園に敗れた神村学園の小田大介監督も「間違いなく、今大会で一番の投手。あのレベルの投手は簡単には打てません」と評した。

杉本が持つ「3つの特徴」とは

 杉本は決勝戦で7点を失ったものの、準決勝までは計35イニングで2失点(自責点1)と抜群の安定感を見せていた。最速149キロの速球に、スライダーやカットボールなどの変化球を組み合わせる。各チームは当然、対策を講じる。だが、それを杉本が上回った。対戦した打者の言葉からは、3つの特徴が見えてくる。

【次ページ】 左打者が手を焼くほどのスライダー

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