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甲子園の風BACK NUMBER
「強豪私学」でも「超進学校」でもない…“普通の公立校”が高校野球で躍進のナゾを追う 激戦区・大阪“ある公立校”の挑戦「人の心を動かす野球を」
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沢井史Fumi Sawai
photograph byFumi Sawai
posted2026/04/01 11:01
昨春の府大会ではベスト16に進出し、昨夏の府大会では創部初のシード権を手にした香里丘野球部。“普通の公立校”躍進の理由を追った
だが、この少子化の時代にもかかわらず、野球部の部員は3学年が揃った昨夏は59人が在籍していた。枚方市は隣接する高槻市や近隣の門真市、吹田市なども含め野球が盛んなエリアで、有望な中学生も多い。
「ウチは超進学校という訳ではないんですけれど、勉強もしつつ野球も頑張ろう、野球をしつつ勉強もちゃんとやろうみたいな子たちが集まっているんです。ただ、ウチは硬式のクラブチーム出身の子もいますが、光を浴びていない無名の選手がほとんどです。出場機会さえあれば輝く子はたくさんいるので、そういう子がウチを選んでくれています」
この春で就任4年目になる河本拓也監督は、穏やかな口調でこう明かした。
二極化の進む高校野球で…香里丘の戦い
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「強豪私学」と「公立進学校」――前述のように高校野球の世界でも、昨今はそんな二極化が進みつつあるという話をよく耳にする。
結果的にそういった特色が強くない「普通の公立校」の運動部は、エアポケットになりつつある。そんな中で、なぜ香里丘は結果を残せているのだろうか。
実はそこには、河本監督を中心としたさまざまな“改革”があった。
<次回へつづく>

