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「ササキの姿をフジナミに重ねた…」米メディアも不安視 2回8四死球の大乱調も…佐々木朗希は開幕ローテに残れる?「彼は壊れていないと信じたい」
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一野洋Hiroshi Ichino
photograph byNanae Suzuki
posted2026/03/26 11:01
オープン戦では2回8四死球を記録するなど乱調が続くドジャースの佐々木朗希。現地メディアも調整の遅れを不安視するが、果たして
このまま不安定な投球が続けば、マイナーでの再調整という選択肢も現実味を帯びてくるという点だ。実際、同記事は現在の状態が簡単に修正できるものではない可能性にも触れている。
チームとして見れば、選択肢は豊富だ。ドジャースは層の厚い戦力を抱えており、代替案はいくらでも存在する。つまり佐々木は“彼がいなくても回るチーム”にいる。だからこそ、彼の立場は厳しい。ローテーションに残るためには、その価値を証明し続けなければならない。
先発枠の争いは熾烈…ブルペン再配置の可能性も
一方で、ブレーク・スネルの離脱により先発枠には空きが生じているのも事実だ。しかも佐々木には昨季の成功体験もある。先発として苦しんだ佐々木は、ブルペン転向後に別人のような姿を見せた。ポストシーズンでは防御率0.84を記録し、彼が登板した9試合はすべて勝利している。
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ドジャースは知っている。この投手は、適切な形で使えば戦力になる。問題は、それが先発として機能するかどうかにある。エメ・シーハン、ジャスティン・ロブレスキ、リバー・ライアンといった若手投手がまずまずの結果を残しており、ローテーション争いはむしろ激化している。
では、この先どうなるのか。
もし佐々木の不安定な投球が続けば、ブルペンへの再配置という選択肢も見えてくる。これは新しい話ではない。昨季、同じ形で結果を残しているからだ。今回の起用は単なる配置ではない。未完成の才能に、どこまで賭けるのか。その判断そのものが問われている。
米メディアの論調は一見バラバラに見える。だが指している方向は同じだ。それは、佐々木の起用は“ギャンブル”であるということだ。それでもドジャースは、その未完成な才能に賭けた。
「彼をマウンドに送り続けるつもりだ。現時点で他の選択肢を考えるのは建設的ではないと思う。できる限りサポートし、ある程度の猶予を与える。ただ、シーズンが始まれば――最終的には結果が求められる」
前出の『True Blue LA』で、そうロバーツ監督は語っている。
この賭けが成功するのか、それとも――答えが出るのはスプリングトレーニングではない。本当の評価は、開幕後のマウンドで下される。

