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「ササキの姿をフジナミに重ねた…」米メディアも不安視 2回8四死球の大乱調も…佐々木朗希は開幕ローテに残れる?「彼は壊れていないと信じたい」 

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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posted2026/03/26 11:01

「ササキの姿をフジナミに重ねた…」米メディアも不安視 2回8四死球の大乱調も…佐々木朗希は開幕ローテに残れる?「彼は壊れていないと信じたい」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

オープン戦では2回8四死球を記録するなど乱調が続くドジャースの佐々木朗希。現地メディアも調整の遅れを不安視するが、果たして

 実際、米メディア『The Athletic』は、シンカーを試した際、《リリース前に前腕が過度に内側に返ってしまい、制球を失った》と報じている。これは調子の波ではなく、フォームと球種のバランスそのものに課題があることを示している。

 一方で、ドジャース専門メディア『True Blue LA』の視点は、より現場に近い。

 ロバーツ監督は佐々木に対し、「まずは勝負モードに入る必要がある」と求めている。

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 この言葉はつまり「完成度よりも結果を優先せよ」という意味を持つ。言い換えれば、現状の佐々木は“育成段階”にある投手として扱われているとも言える。しかし、その裏側で現実はシビアだ。同メディアはオープン戦の内容を、17四死球という具体的な数字で伝えている。昨季終盤の獅子奮迅の活躍も含め、積み上げた信頼は確かにある。だが、それは無条件のものではない。

 米メディアの中で、最も強烈な表現を用いたのが米紙『New York Post』だ。

「ロウキ・ササキは壊れている」

あるスカウト「ササキの姿をフジナミに重ね…」

 この一文は極めて刺激的だが、記事の本質はそこにない。注目すべきは、現場の評価だ。この試合を視察していたあるMLBスカウトは、佐々木の姿を藤浪晋太郎(現横浜DeNAベイスターズ)に重ねたという。かつて大谷翔平と並び称されながら、突如として制球を失った投手である。

 つまり問題は単なる不調ではない。“崩れ方”が、過去の危険なケースと重なり始めているという指摘だ。それでも、ロバーツ監督は起用を変えなかった。開幕4戦目、ホームで行われるクリーブランド・ガーディアンズ戦での先発を明言している。

「彼を信じている。本当にそう思っている」

 そう語る一方で、その意図についても率直だった。

「彼の現状を見極めるためだ。それが最大の理由だ」

 信頼と評価。その2つが同時に存在している。この起用は“期待”なのか、それとも“テスト”なのか。その境界線は、すでに曖昧になっている。

 そしてもう一つ、見逃せない現実がある。

【次ページ】 先発枠の争いは熾烈…ブルペン再配置の可能性も

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