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「なんか、燃えてますね」侍ジャパン敗戦から3日後、オリックス若月健矢30歳が語ったWBCの本音…戦友・阪神坂本と笑顔のグータッチ「僕もアップデートしないと」
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米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byKelly Gavin/WBCI/MLB Photos via Getty Images
posted2026/03/24 11:04
WBCで3試合の先発マスクを被った若月健矢(30歳)。悔しい思いもしたが、高いモチベーションでオリックスに戻ってきた
それでも、難しい舞台で若月が力を尽くしたことを、チームメイトはわかっていた。
準々決勝敗退後、最後までベンチに座っていた若月のもとにやってきたのは、オリックスでもチームメイトの宮城大弥だった。
その日登板のなかった宮城は、「お疲れ様でした」とひと言かけて、まだプロテクターをつけたまま固まっている若月の膝をトントンと叩いた。
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「僕はその時は何もできなかったので。もちろん僕らも悔しかったですけど、最後までマスク被ってた人のほうがやっぱり、もっと悔しい思いをしていたと思うので」と宮城は振り返る。
3月20日の阪神とのオープン戦の前には、WBCを共に戦った阪神の捕手、坂本誠志郎がオリックスベンチの前までやってきて、若月に声をかけた。言葉は聞き取れなかったが、「元気なくない? 元気出せよ」と励ましているような雰囲気に見えた。それから2人は満面の笑みでグータッチした。
27日にはシーズンが開幕する。若月は、「いい成績を収めないと、またああいう舞台には立てないと思うので、1試合1試合、積み重ねていきたい」と前を向く。
世界を知った30歳。ここから第二の捕手人生が始まる。

