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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「野球ってパズルみたい! そこが美しい」知性派野球人・DeNAデュプランティエの“深イイ野球哲学”「日本に来るという決断は難しくはなかった」
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byNumberWeb
posted2026/03/23 11:03
アメリカでは大きな成功をつかめなかったが、野球という仕事をしていることを「ラッキー」と語るデュプランティエの野球哲学とは
ではデュプランティエにとって野球とはなにか? そう問うと視線を宙に向け考えにふけり、しばらくするとおもむろに語り出した。
「野球って思っているようにはならないスポーツですよね。昨日できていたプレーが、今日は状況やタイミングによって同じようにはできなかったりする。それが当たり前な感じですし、毎日、解決策を見つけるために時間を費やさなければいけない。常にパズルを組み立てているような感覚になるのですが、毎回ピースが変わるような不思議なパズルに向き合っている感じなんです。1試合のなかで、同じ出来事を2度見ることはありません。
同じ状況がないという前提で、仲間たちとコミュニケーションを取り、解決策を模索し、クリエイティブにやっていかなければ目指すべきゴールにはたどり着けない。難しくはあるのですが、それが野球の美しさだと思うんです。わからない部分を模索すること、それが野球の楽しさだと、わたしは考えています」
野球という美しきパズルを解くために
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そう言い終わると、デュプランティエは「メチャクチャシャベル!」と、日本語で発し笑った。
難易度の高い野球という美しきパズル。必要とおぼしきピースが揃っていたとしても、思うようにハマらないこともあれば、ふいに崩れてしまうこともある。だが、それを仲間と協力して是が非でも完成させなければいけないという覚悟と意思がデュプランティエにはある。完成に必要なことは、分析と記憶、そして直感とひらめき。難解で崇高なパズルにおいてデュプランティエはどんなピースになるのか、長いシーズンを通して、ぜひ見届けたい。
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