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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「野球ってパズルみたい! そこが美しい」知性派野球人・DeNAデュプランティエの“深イイ野球哲学”「日本に来るという決断は難しくはなかった」
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byNumberWeb
posted2026/03/23 11:03
アメリカでは大きな成功をつかめなかったが、野球という仕事をしていることを「ラッキー」と語るデュプランティエの野球哲学とは
「人を喜ばせたいという気持ちが強いし、お茶目なところもあるんです。オープン戦期間中、公開練習の日があったんですけど、練習後に一塁側、バックネット裏、三塁側を回って、ファンの方々に『寒いなか、足を運んでくれてありがとうございます!』と、日本語で大きな声で挨拶してまわったんです。自分だけが楽しくならないように、ファンの皆さんを楽しませたいって気持ちが、彼にはあるんだと思いますね」
これを仕事でやれるのは地上で一番ラッキーなこと
さて、いよいよ始まる2026年シーズン。デュプランティエの目線の先には“優勝”の二文字しかない。自信と期待を漂わせながら、31歳のパワーと老獪さをあわせ持った投手は少しだけ興奮して語るのだ。
「優勝を目指して戦うことほどスリリングで意味のあることはありません。過去の経験から誤解を恐れずに言えば、自分たちが優勝できると信じて戦っているチームってあまりないと思っているんです。昨年のタイガースは自分たちを疑うことなく球団一丸となって優勝を目指し実現することができましたが、ベイスターズにも同じ熱量を感じています。ゴールはあくまでも優勝です」
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では、優勝を目指すことを前提とし、DeNAでの時間は、デュプランティエのキャリアにとってどのような意味をもたらすと考えているのだろうか。
「このような環境に身を置くことができるのは、とても幸せなことだと感じています。大げさかもしれませんが、これを仕事としてできることは、地上で一番ラッキーだと思ってもいるんです。春のキャンプでは名前も知らなかった選手たちと長いシーズンを戦っていくなかで、最後は素晴らしい球友になれると信じていますし、そういった球友が世界中にいるのは恵まれた人生です。この出会いと経験に一生感謝すると思いますね」
デュプランティエもまたベースボールジャーニーマンであり、一期一会や、偶然や必然の妙に感謝し、結果がつきまとう厳しい世界ではあるものの、野球を通し人生を豊かなものにしようとしている。

