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オリンピックへの道BACK NUMBER
「カーリングを破壊しかねない」不正投球の反則よりも指摘されるべき“本当の大問題”「なぜ審判が介在しないのか? 」疑問への“明確なある答え”
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2026/02/19 17:02
ダブルタッチ疑惑が浮上したカナダのマーク・ケネディ
相手への敬意は各場面でみられる。2018年平昌五輪の3位決定戦で日本女子代表(ロコ・ソラーレ)がイギリスに勝利し日本カーリング初のメダルを獲得した。
快挙だから、勝利した瞬間、喜びを爆発させても不思議はない。だがチームの藤澤五月や吉田知那美らに最初に見られたのは、感情が抑制された表情で、相手と握手する姿だった。カーリング精神を示していた。それは一例に過ぎない。
審判が介在することを望まず、選手で試合を進めていくのがカーリングであって、それが成り立つのは、選手がフェアに、誠実にプレーする精神を備えていること、相手への敬意を抱いていることが前提にある。
反則よりも指摘されるべき「本当の大問題」
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反則とみられる行為があったとされるのもさることながら、カーリングの精神に反するような応酬が繰り広げられ、相手を侮蔑するかのような言葉もあった。それはカーリングそのものを破壊しかねない行為である。だからとどまることを知らぬかのように波紋が広がった。
カーリングの精神は貴重なスタンスを選手にもたらし、それがカーリングの文化を築いてもきた。それを考えれば、深刻なダメージとなりかねない問題であった。《前編も公開中です》
