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まさかの1勝4敗…カーリング女子なぜ苦戦?「五輪だからなのか…」解説者が現地で見た“フォルティウスの異変”「8エンドが鬼門に」あの“痛恨ミス”の本質
text by

曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byTsutomu Kishimoto/JMPA
posted2026/02/16 19:15
カーリング女子日本代表・フォルティウスのスキップ吉村紗也香。持ち前の正確なショットは蘇るのか
石崎 ドローウェイトの精度が確実に上がっていました。相手がこらえきれずにミスしたところで、自分たちから先にショットを決めきる。そういった試合運びができていましたね。先に攻めていったほうが、結果的にいいゲームになるのかなと。あとは吉村選手のスキップワークのところで、あまり迷わなかったのが大きかった気がします。
――迷わない、ですか。
石崎 流れがいいときはショットの選択に迷わないんです。より正確にいうと、迷う展開が少なくなる。追いかけなきゃいけないときはハウスの中に石を溜めていかないといけないので、どうしても選択が難しくなってしまいます。
「8エンド目が鬼門に」あの“痛恨ミス”の本質
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――スイスに勝って選手たちも明るさを取り戻したように感じましたが、アメリカと韓国にふたたび連敗。この敗因はどう見ていますか?
石崎 序盤、中盤の戦い方はよくなってきていました。どちらの試合も、中盤までには追いついて競る展開になっている。ですが、8エンド目が鬼門になっていますね。レイトエンドと呼ばれる8、9、10エンドのショットの選択の仕方、自分たちの石の残し方。そこに課題があるかなと感じました。
――アメリカ戦の8エンドは吉村選手が難しいラストショットを強いられて、結果的に3点をスチールされてしまいました。
石崎 最後に吉村選手にあのドローをさせる展開になってしまった。そこに至るまでの作戦がどうだったのか。リードの近江谷(杏菜)選手から組み立てていって、セカンドの小谷(優奈)選手、サードの小野寺選手の段階でもっと何かできたかもしれません。
――吉村選手の最後の一投に重圧がかかる形になってしまった、と。
石崎 吉村選手としても、決めるべきショットを決めていかないといけない。ゲームの行方を左右する“チームショット”なので。とはいえミスが出てしまうのは競技上、仕方ないところもあります。最後に自分たちがどんな形を残したいか。フィニッシングのところで、どんな形を思い描いているか。そこを突き詰めてほしいと思います。
――ショットの精度のところでいうと、ドローショットが長くなってしまうミスが散見されるのが気になりました。現地でご覧になっていて、どう感じますか?
<続く>

