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中国選手の進路妨害→失格「意図的なものではない」かは判断できない…スピードスケート金メダル候補を襲った“悲劇の論点”「位置関係を見れば、失格は妥当」 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2026/02/15 11:00

中国選手の進路妨害→失格「意図的なものではない」かは判断できない…スピードスケート金メダル候補を襲った“悲劇の論点”「位置関係を見れば、失格は妥当」<Number Web> photograph by Getty Images

2月11日のスピードスケート男子100m。レース後、廉子文に詰め寄るベンネマルス

「意図的なものではない」かは判断できない

 当の廉子文は、「意図的なものではありません」「自分の方が速いと思った」と釈明している。

 意図したものかどうかは、外からは判断できない。仮に故意に行ったのではないとしても、ベンネマルスからすれば進路をふさがれたことに変わりない。

「オリンピックの夢がぼろぼろにされてしまいました」

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 ベンネマルスは無念を言葉にしている。

 実はベンネマルスの父、エルベン・ベンネマルスもオリンピックでアクシデントに見舞われた経歴を持つ。1998年長野五輪でのことだ。清水宏保ら日本勢のメダル獲得が期待され大きな注目を集めた500mで、同走者にぶつかられたことにより負傷、棄権している。その思いもあっただろうか――。

 いずれにせよ、2人の選手がレーンを交換するというスピードスケートの仕組みから生じた出来事である。しかし話はここで終わらない。わずか1カ月前の国際大会では、日本選手も中国選手との同様のアクシデントに巻き込まれていたのである。《つづく》

#2に続く
「2度とやらないでほしい」わずか1カ月前に日本選手が巻き込まれた“進路妨害”「失格しても、相手を巻き込んだ事実は残る」スピードスケート“被害者の怒り”

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