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2度の転倒、4回転アクセルも失敗…米国の絶対王者・マリニン21歳に起きていた“異変”「大きな負担でした」団体戦での“予定外の酷使”は影響したのか?
posted2026/02/14 17:27
1位で迎えたフリーで、まさかのミスが相次ぎ表彰台を逃したイリア・マリニン(米国)
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Asami Enomoto/JMPA
衝撃的な結末だった。
スポーツは筋書きがなく、最後まで何が起こるか分からない。しばしばそう言われる。
だとしても、2月13日に行われたフィギュアスケート男子フリーは衝撃的と言ってよかった。
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優勝したのはミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)。昨シーズンの世界選手権銀メダルなどの実績を持つが、今シーズンは調子が上がらずにいた。
だがこの日、トリプルアクセル-シングルオイラー-4回転サルコウの極めて難度の高い連続ジャンプを決め、予定にはなかった4回転フリップも成功させるなど会心の演技を披露した。
2位に鍵山優真、3位に佐藤駿と、日本勢が残る2つの表彰台を占めたことも特筆される。
代名詞の4回転アクセルが“まさかの1回転半”に
だがなんといっても一番の衝撃は、イリア・マリニン(アメリカ)の演技だった。ショートプログラム1位で迎えたフリーは最終滑走。
冒頭、4回転フリップは成功。2つ目はマリニンだけが世界で成功させている4回転アクセル。だが1回転半になる。珍しいミスだった。
失敗はそれにとどまらない。4回転ループは2回転に。後半になっても、4回転ルッツで転倒する。4回転サルコウも2回転になり、演技の中で立て直すことはかなわなかった。
結果、フリーでは15位。総合でも8位と、表彰台にも届かずに大会を終えた。

