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「最初は選手に気を遣ってしまって…」沖縄出身“異色のスキージャンパー”が「実績ゼロ」から代表ヘッドコーチに? ミラノ五輪の躍進を支える「対話術」
text by

雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byJIJI PRESS
posted2026/02/16 11:16
女子ノーマルヒルで銅メダルを獲得した丸山希と写真に納まるヘッドコーチの金城芳樹。もともとは沖縄出身という異色の経歴を持つ
小林陵侑のような圧倒的な実績を持つ王者に対して気が引ける部分がなかったわけではない。「最初はめちゃくちゃ気を遣っていました」と認めつつ、シミュレーションを取ったりしながら信頼関係を築き、次第に見て感じたことをストレートに伝えられるようになっていった。それは少年団でやっていたのと同じプロセスだった。
指導者として邁進していた金城に、突然ジャンパーとしての依頼が舞い込んできたのは2022年2月のことだった。
コロナ禍での北京オリンピック。テストジャンパーとして参加予定だったロシアの選手がコロナにかかり、中国入りができなくなったため、近場の日本から追加要員を手配することになった。そこで金城に声がかかったのだった。
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すでに大会は始まっていた。急遽北京入りした金城は、男子ラージヒルでだけテストジャンパーを務めた。厳格な隔離体制を敷いて開催されたほぼ無観客のオリンピックとあって、特別な感慨は湧いてこなかった。テストジャンパーとしての役目はとどこおりなく終えた。
「オリンピックというよりは仕事をしてるだけ、みたいな感じでした(笑)」
昨年4月…寝耳に水の「女子ヘッドコーチ就任」
次のミラノ・コルティナオリンピックでは男子チームのスタッフとして臨むんだ。
そう信じていた金城に、オリンピックシーズン目前の2025年4月、女子ヘッドコーチ就任の話が舞い込んできた。

