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「まさか」に次ぐ「まさか」パラレル大回転で何が起きた? 波乱の連続で絶対女王は涙をこらえ…“不可解失格”斯波正樹は「何がどうなっているのか」 

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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photograph byNanae Suzuki/JMPA

posted2026/02/09 17:10

「まさか」に次ぐ「まさか」パラレル大回転で何が起きた? 波乱の連続で絶対女王は涙をこらえ…“不可解失格”斯波正樹は「何がどうなっているのか」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki/JMPA

絶対女王レデツカが準々決勝で敗れると、連鎖反応のようにW杯ランク1位の三木も敗れた。男子の斯波の不可解な失格も含め、パラレル大回転は波乱の連続に

「何があるか分からない中でも勝っていける確率を増やす4年間にしたいです。北京五輪の時は予選が終わった時に『あの18歳は誰だ?』となって、そういったところから今は金メダル候補と言っていただけるまで成長できました。4年後どんな滑りになっているのかというのは、自分でも今からすごくワクワクしています」

 最後まで前向きにことばを繋いでいった。

斯波正樹の困惑、竹内智香の万感

 波乱という意味では、男子パラレル大回転に出た斯波正樹(TAKAMIYA ZAO ONSEN)に降りかかった事態こそ、まさかの出来事だった。

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 斯波は、1回目の滑走後の検査でボードから禁止されているフッ素成分が検出され、失格となった。「今まで同じボードを使って同じワックスを塗って、フッ素の陽性は出ていません。何がどうなっているのか分からない状態。どのタイミングで、なぜフッ素が付着してしまったのか、監視カメラの映像も(受け取って)確認します」という。

 結果が覆ることはないかもしれないが、「何がどうなったかを知りたいです」と訴える。

 不可解な“失格”があった一方で、女子の予選では、7大会連続五輪出場で今大会を一区切りに現役を引退することを表明している竹内智香(広島ガス)が万感の思いでラストランを終えていた。

 02年ソルトレークシティー五輪に初出場し、14年ソチ五輪では銀メダルに輝いた42歳。この日は予選22位で決勝トーナメント進出を逃したが、「雪もすごく良くて、コースも長くてすごく楽しかったです」と充実感を漂わせた。

「もちろん、決勝に行くことができれば最高ですし、あと4本滑ることを望んでいましたが、でも、やはりこれがスポーツですし、オリンピック。すべてを尽くしていいパフォーマンスができたと思ってます」

 27年間の現役生活に悔いはなかった。ミックスゾーンでは何人もの外国勢が竹内の後ろを通り過ぎる際に立ち止まり、ねぎらいの言葉をかけていた。

【次ページ】 レデツカが涙をこらえて……

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