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「まさか」に次ぐ「まさか」パラレル大回転で何が起きた? 波乱の連続で絶対女王は涙をこらえ…“不可解失格”斯波正樹は「何がどうなっているのか」

posted2026/02/09 17:10

 
「まさか」に次ぐ「まさか」パラレル大回転で何が起きた? 波乱の連続で絶対女王は涙をこらえ…“不可解失格”斯波正樹は「何がどうなっているのか」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki/JMPA

絶対女王レデツカが準々決勝で敗れると、連鎖反応のようにW杯ランク1位の三木も敗れた。男子の斯波の不可解な失格も含め、パラレル大回転は波乱の連続に

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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Nanae Suzuki/JMPA

“まさか”がここまで続く日になるとは誰が想像しただろう。

 2月8日、ミラノ・コルティナ五輪が開催されている快晴のイタリア・リビーニョ。広大な斜面にスノーボード種目のすべてが整然とレイアウトされた美しきリビーニョ・スノーパークで大波乱は起きた。女子パラレル大回転で3連覇を狙う女王エステル・レデツカ(チェコ)と、W杯ランキング1位でミラノ・コルティナ五輪に乗り込み、初の金メダル獲得を目指した三木つばき(浜松いわた信用金庫)が、決勝トーナメント準々決勝でそろって姿を消したのだ。

絶対女王の敗北

 誰もが目を疑うアップセットが起きたのは準々決勝第2組。レデツカ対ザビーネ・パイヤー(オーストリア)のレースだった。

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 レデツカは18年平昌五輪でスノーボードパラレル大回転とアルペンスキーのスーパー大回転を制し、冬季1大会の2競技で金メダルを獲得する女子初の離れ業を演じた天才中の天才だ。22年北京五輪でスノーボードパラレル大回転の連覇を果たした後にしばらく競技から離れたが、2年前に復帰。ブランクをものともしない圧倒的な力を示してきた。

 ミラノ・コルティナ五輪でも予選からケタ違いのスピードを見せた。勢い抜群のスタートから旗門ギリギリのコース取りを難なくこなし、緩斜面パートに入る度に同走選手に差をつける。青コースと赤コース、計2回のタイムトライアルでチェコの同僚で2位通過のズザナ・マジェロバに0秒69差をつけてトップ通過。金メダルに最も近い存在であることを疑わせない、圧巻の滑りだった。

 だが、“まさか”が起きた。青コースを選んだ準々決勝のレース中盤で、バランスを崩してタイムをロス。予選9位の伏兵に0秒06差で敗れたのだ。

 フィニッシュエリア近くにいる各国の選手やコーチ陣が驚いている様子が取材エリアからも見える。スノーボーダーとして五輪3大会連続で金メダルを獲得するという30歳の挑戦は驚くほど早く幕を閉じ、会場はにわかにざわついていった。

 波乱が波乱を呼ぶことを思い知らされたのはその直後だ。

【次ページ】 W杯ランク1位の三木までも……

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