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「葵来もすんごいうまかったし、おめでとう」銀・木俣椋真が金メダル・木村葵来を爽やかに祝福…ビッグエア“ワンツーフィニッシュ”最強日本勢の関係性
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byNanae Suzuki/JMPA
posted2026/02/08 17:19
男子ビッグエアで金メダルを獲得した木村葵来(左)と銀メダルを獲得した木俣椋真
「0か100か」のスタイルの通り、予選では1位ながら決勝では最下位に終わった荻原大翔は2025年のXゲームで優勝、大会史上初めて6回転半の技を決めた実績を持つ。
また11位の長谷川帝勝は2023年世界選手権ビッグエアのチャンピオンである。
スノーボードというと、まずはハーフパイプでの活躍が目立っていたが、ビッグエアでもただ一人が突出しているのではなく、高いレベルで厚い層を誇るまでになった。各選手の残してきた実績とともに、ミラノ・コルティナ五輪での成績がそれを証明している。
圧巻の“金銀ワンツーフィニッシュ”はなぜ生まれたか?
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何がそれをもたらしたか。
1つには、他の競技でしばしば語られる体格差の有利不利が大きくないことがあるだろう。もう1つは、国内に施設が増えたことで練習環境が充実してきたことがある。
その上で、日本の選手は練習量が多いとも言われる。そうして若い世代が台頭。それぞれが好成績を残すことで、切磋琢磨し、さらに高め合う好循環も生まれた。
それは男子だけの話ではない、女子もまた今大会のビッグエアで、表彰台を独占してもおかしくないほど充実している。つまり男女を問わず刺激し合い切磋琢磨する環境がある。
さらには、男女ともにビッグエアとスロープスタイルは同じメンバーで挑むが、スロープスタイルでも表彰台に上がる力を持つ選手たちがそろう。
木俣も言う。
「(スロープスタイルは)メダルの色を変えたいですね」
ワンツーフィニッシュで好発進を切り、この先の種目でどのような成績を残していくのか。新たな歴史をさらに築くべく、選手たちは挑む。


