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「葵来もすんごいうまかったし、おめでとう」銀・木俣椋真が金メダル・木村葵来を爽やかに祝福…ビッグエア“ワンツーフィニッシュ”最強日本勢の関係性 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byNanae Suzuki/JMPA

posted2026/02/08 17:19

「葵来もすんごいうまかったし、おめでとう」銀・木俣椋真が金メダル・木村葵来を爽やかに祝福…ビッグエア“ワンツーフィニッシュ”最強日本勢の関係性<Number Web> photograph by Nanae Suzuki/JMPA

男子ビッグエアで金メダルを獲得した木村葵来(左)と銀メダルを獲得した木俣椋真

スノーボーダーでは珍しい“丸刈り”の理由

 再起を期して、中京大学を休学。国立スポーツ科学センターに通って専門家のアドバイスを受けながらフィジカルの強化に努めるなど、従来以上のトレーニングに励んだ。地道な取り組みはメンタル面を強くする作用ももたらした。

 その過程を進む根幹には「好きなスポーツをやっていてできないことがあるのは嫌です」という言葉に象徴されるように、スノーボードが好きだからこそ、より成長したい、高みを目指したいという思いがある。そして今年1月のXゲームでは3位と好成績を残し、迎えた初めての大舞台で頂点に立ったのである。

 木村は、スノーボーダーでは珍しく、かなり短く頭を刈っていて、丸刈りと言ってもよい。

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「野球とかも見ていて、髪が短い選手を見てやってみたら、過ごしやすいし、いい感じで気合が入るので気に入っています」

 それもまた、木村の自身を貫こうという姿勢を示している。

「葵来もすんごいうまかったし、おめでとう」

 2位の木俣のパフォーマンスも、果敢に攻めた3回目を含め、ひけをとらないものだった。昨シーズン、世界選手権ビッグエアで優勝の実績を残している木俣は、「上に日本人がいるというのは正直に言うと悔しいです」と率直に気持ちを表しつつ、祝福の言葉を贈った。

「これ以上はない滑りができたので、葵来もすんごいうまかったし、おめでとうございます、という感じです」

 メダルを獲得した2名を含め、日本から出場した4名は、明暗は分かれたものの、誰もが表彰台に上がるポテンシャルを持つ実力者ぞろいだった。

【次ページ】 圧巻の“金銀ワンツーフィニッシュ”はなぜ生まれたか?

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