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「マラソンといえば原軍団という形に…」青学大・原晋監督が明かした“次なる野望”の中身《別大マラソン3位》黒田朝日と描く「2時間3分台」の青写真
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酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph byNumberWeb
posted2026/02/04 11:04
別大マラソン後の黒田朝日(左)、宇田川瞬矢(右から2人目)ら青学勢と原晋監督。箱根駅伝の絶対王者を率いる名伯楽の次なる野望は?
試みに男子マラソンの日本学生ランキングを挙げる。25年の大阪マラソンで学生新記録を樹立した黒田朝日を筆頭に、ベスト10には青学大勢が5人並ぶ。
2時間6分5秒 黒田朝日 25年2月24日
2時間6分7秒 若林宏樹 25年2月2日
2時間7分47秒 横田俊吾 23年2月5日
2時間8分30秒 吉田祐也 20年2月2日
2時間8分42秒 白石光星 25年2月2日
黒田以外は、いずれも箱根駅伝から「中1カ月」で行われた別大マラソンで達成したものである。青学大勢のトップランナーがいかにこのスケジュールを効果的に生かしているかがよくわかる。
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このランキングを20傑まで広げると、時代のトレンドも見えてくる。箱根駅伝とマラソンを両立させた“元祖”の花形ランナーだった早稲田大の瀬古利彦は現在18位。
長い間、日本学生記録だった2時間10分12秒は79年4月のボストンでマークしたものである。瀬古が持つ記録を更新していったその後の韋駄天たちを羅列しよう。
かつては「3月のマラソンで好記録」が主流だったが…?
2時間10分7秒 藤田敦史(駒澤大) 99年3月7日
2時間9分50秒 佐藤敦之(早稲田大)00年3月5日
2時間8分12秒 藤原正和(中央大)03年3月2日
いずれもびわ湖毎日で記録したように、当時の学生トップランナーたちは腰を据えて3月のマラソンに挑むのが主流だった。そこから“前倒し”する風潮が青山学院大の躍進で拡がり、たとえば國學院大も昨年の別大マラソンでふたりがベスト10に入った。
確かに時代は変わった。当時は薄底が主流だったマラソンシューズは17年以降、厚底タイプが席巻する。高反発でクッション性も高い厚底シューズは従来に比べれば体へのダメージを軽減するという。それだけ、学生がマラソンに挑戦しやすい環境が整ったことも新たなトレンドの背景にある。

