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「つづけていれば、何かある」入団テスト、育成指名、移籍…苦労人・DeNA堀岡隼人が「大半は苦しい」プロ生活を生き残って10年目に向かうわけ

posted2026/01/26 11:00

 
「つづけていれば、何かある」入団テスト、育成指名、移籍…苦労人・DeNA堀岡隼人が「大半は苦しい」プロ生活を生き残って10年目に向かうわけ<Number Web> photograph by JIJI PRESS

プロ通算で37試合登板のみと、華々しい活躍はまだできていない苦労人の堀岡隼人。それでもここまで生き残ってきた10年目のブレイクはなるか

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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JIJI PRESS

 つづけていれば、諦めずにいれば、胸に秘めた想いが成就する日はくる——。

 今シーズンでプロになって10年目、通算でわずか37試合の登板。決して多くスポットライトを浴びる存在ではないが、横浜DeNAベイスターズの堀岡隼人は、荒波のなかをもがきながら投手としてここまでサバイブしてきた。

 過去を振り返り、堀岡は静かな風情を漂わせ言うのだ。

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「ここまで悔しいと思うことが大半のプロ人生でしたが、つづけていればなにかある、と自分に言い聞かせて過ごしてきたので、心が折れる瞬間というのはなかったですね」

育成で巨人入団→移籍からポストシーズン登板

 必死に足をかき、今日を生き、明日を夢見る。

 堀岡は、2016年のドラフト会議で青森山田高校から育成7位で読売ジャイアンツに入団。その後、支配下登録や育成契約を繰り返し、2023年オフに巨人を自由契約となると、育成選手としてDeNAに移籍。そしてファームでの好投が認められ、2024年6月に支配下登録されている。

 DeNA初年度のシーズンは6試合の登板だったが、ポストシーズンで好投を見せ、26年ぶりの日本一に貢献することができた。歓喜の輪の中に身を置き「育成で入団して、まったく想像していない1年でした」と、堀岡は驚きを込めて語っていた。人生、なにが起こるかはわからないものだ。

 持ち味はアベレージ150キロのストレートに、カウントと空振りを奪える2種類のフォーク。上下のゾーンを上手く使う、切れとパワーを兼ね備えた三振が奪えるピッチャーである。ただ時に乱れる制球やコンディショニングに課題を残している。

好投を見せるも持続できなかった昨季

 昨シーズンはキャリアハイの13試合に登板し、6月には6試合連続無失点と気を吐いたが、その後調子を崩し登録抹消されてしまった。とくに7月3日の中日戦(横浜スタジアム)では、5点リードの場面で9回のマウンドを任されたが、粘り切れず1イニングもたず2失点してマウンドを降りてしまう。セーブシチュエーションではないものの9回に送り出してくれた首脳陣の期待に応えることができなかった。

「あの日は切り替えるのがちょっときつかったですね……」

 消え入るような声で堀岡は言った。

【次ページ】 一軍再昇格もなかなか出番が来ず……

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