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「つづけていれば、何かある」入団テスト、育成指名、移籍…苦労人・DeNA堀岡隼人が「大半は苦しい」プロ生活を生き残って10年目に向かうわけ
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石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byJIJI PRESS
posted2026/01/26 11:00
プロ通算で37試合登板のみと、華々しい活躍はまだできていない苦労人の堀岡隼人。それでもここまで生き残ってきた10年目のブレイクはなるか
こんなに長くやれるとは
「自分でもこんなに長くやれるとは思っていませんでした」
堀岡は正直に言った。だからこそ、いよいよ結果を残さなければいけない。DeNAの苦しいブルペン事情を考えれば十分にチャンスはあるし、年齢的にも堀岡がリリーバー陣を支えなければいけない。
「もう本当、言い訳できる年齢でもないんで、結果を求めていきたいと思います。40~50試合は投げられるように。そのためには調子の波をなくすことが大事だと思っていますし、悪いときにどうすればいいのか、しっかりと考えていきたい」
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自主トレでは敬愛する先輩である山﨑康晃の背中を追った。オフを一緒に過ごし3年目になる。この数年結果が出ず山﨑もまた苦しい渦中にいるが、堀岡はその必死な様子を見て感化を受けている。
「ヤス(山﨑)さんは、数多くの経験をされている方ですし、練習に対する姿勢とかチームに対する考え方など、見て学ばせてもらっています。一番は、やっぱりその人柄ですよね。どんないい選手でも厳しい状況になることはあると思います。けどそこで腐らず、ヤスさんがどんなときでも前を向く姿勢は素晴らしいと思いますね」
今季こそポテンシャルを発揮するとき
前を向く姿勢や攻めの精神を失えば、瞬く間にプロ人生は終わる。堀岡は目の奥に光を宿しながら言うのだ。
「やっぱ僕もヤスさんに負けてられないので、強い気持ちで向かっていきたい。周りに負けたくないという思いは強いですし、ヤスさんがやるんだったら、僕はそれ以上やらないと差は縮まらないので、そういうことを念頭に日々を過ごしていきたいと思います」
他の選手には見られない、特異なプロ人生を歩んできている堀岡。その歩みは一見、亀のように感じられるかもしれないが、ユニフォームを着つづけられるのには理由がある。多くの人たちが認めるそのポテンシャルを解放するのは、今しかない——。

