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PL学園も廃校危機…高校野球の名門校“なぜ経営難”? PL学園を“最後に倒した”東大阪大柏原の閉校「現在の部員はどうなる?」37歳監督が明かす今後
posted2026/01/15 11:01
かつて甲子園名物だったPL学園の「人文字」
text by

柳川悠二Yuji Yanagawa
photograph by
JIJI PRESS
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東大阪大柏原は、2027年度より学校の生徒募集が停止され、(今春に入学予定の生徒が卒業する)2029年3月をもって同じ村上学園が運営する東大阪大敬愛に吸収される。野球部は今後、どうなってしまうのか。土井健大監督(37歳)が声をかけ、今春4月の入学を心待ちにしている球児だっているはずだ。
3年後に閉校…現在の野球部員はどうなる?
土井監督が明かす。
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「彼らが卒業するまで指導しますが、新入生が入って来なくなる来年4月からは、(現在は硬式野球部のない)敬愛にも野球部を創部し、合同練習する形をとり、2029年4月からは敬愛の監督として指揮を執ります。この(柏原高校のキャンパス内にある)グラウンドも3年後には使用できなくなり、新たなグラウンドで練習することになります」
現状の規約では、東大阪大柏原と東大阪大敬愛の連合チームとして大阪大会に出場することは許されないというが、今後、大阪府高野連と相談しながら、閉校する学校と新しく野球部が誕生する学校との連合チームとして大会に出場する道を模索していくという。そして敬愛の単独チームとなる2029年以降も土井監督が指揮することが決まっている。
PL学園、大阪桐蔭を倒した“名門”だった
土井監督の出身校は、岡田龍生監督(当時。現・東洋大姫路監督)が率いていた履正社だ。1学年上にはオリックスで活躍した岡田貴弘(T-岡田)がいたものの、大阪桐蔭と並ぶ大阪の強豪私学に位置づけられる現在とは違い、決して甲子園の常連校ではなかった。
「履正社に通っていた6歳上の兄がPL学園に負けて甲子園に行けなかったこともあり、僕はPLを倒して甲子園に行くことしか考えていませんでした。だから、PL以外の高校ってあまり知らなくて……中学時代に大阪桐蔭にも声をかけていただきましたが、最終的には兄と同じ履正社を選択しました」

