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PL学園も廃校危機…高校野球の名門校“なぜ経営難”? PL学園を“最後に倒した”東大阪大柏原の閉校「現在の部員はどうなる?」37歳監督が明かす今後
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柳川悠二Yuji Yanagawa
photograph byJIJI PRESS
posted2026/01/15 11:01
かつて甲子園名物だったPL学園の「人文字」
2016年7月、PL学園は大阪大会の初戦で東大阪大柏原に敗れ、現在まで休部——事実上の廃部となっている。PL学園も厳格な上下関係によって頻繁に起こった不祥事(暴力事件)によってマイナスの印象が定着し、それが野球部の廃部の引き金となった。
そしてKK(桑田真澄、清原和博)の時代のように母体であるパーフェクトリバティー教団の信者以外の生徒を受け入れることはなくなり、現在は3学年あわせても39人の生徒しかいない。学校の校舎は耐震に問題があるものばかりで、改築も新築もできないほど学校運営は逼迫する。
そういうPL学園の惨状を鑑みれば、「柏原」の校名はなくなってしまうものの、東大阪大敬愛に一本化され、新たに創部される敬愛野球部のユニフォームも柏原時代のデザインのまま受け継がれる東大阪大柏原には希望が持てるだろう。
黒歴史から脱却した高校も…取材へ
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「子どもを頑張らせるためには周りの支えが絶対に必要ですよね。しっかりした指導者がいて、人を集められる能力があれば、素直な子どもたちは必ず期待に応えてくれると思うし、たとえば態度が悪くても教員が実の子どもに対するぐらいの熱量でぶつかっていけば、良い方向に向かうと思う。僕は教員ではないですけど、大事にしているところですね」
黒歴史からの脱却——。PL学園や東大阪大柏原がそれに四苦八苦するなか、成功した学校もある。
かつての3Kの一角、興國高校だ。同校の敏腕理事長に独占で話を聞くことができた。
〈つづく〉

