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大腿骨骨折しながら区間新も「最低限です」…最後の箱根駅伝を駆け抜けた駒澤大・佐藤圭汰と同期たち「なんとしてもチームに貢献したかった」
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佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga(3)/Nanae Suzuki(1)
posted2026/01/09 11:02
駒澤大学の4年生4人衆。左から箱根3区の帰山侑大、6区の伊藤蒼唯、8区の山川拓馬、10区の佐藤圭汰
「自分が走らないと、このチームは目標を達成できないと思いましたし、なんとしても走ってチームに貢献したいと思っていました。本当は往路を走りたかったんですけど、アップ&ダウンがあるとちょっと怖かったので、距離は長いですけど、一番平坦で負担が少ない10区しか走れるところがなかったんです」
佐藤が10区に決まり、山川は8区、伊藤は6区、帰山は3区と配置が決定した。
そしてレース本番。
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3区の帰山は桑田駿介(2年)から、トップの城西大と1分07秒差の4位で襷を受けた。4年生唯一の往路区間の走者として、「自分が絶対に先頭で(次の4区に)渡してやるんだという気持ちで、突っ込んで入りました。早稲田大が見えたので、行けるところまで行くしかないと思っていたのですが、12km過ぎに差し込みがきて、脇腹を押さえて走っていました。タイム的にはまずまずで、自分の仕事ができたと思います」。
帰山は区間2位(60分51秒)の走りで、順位を一つ上げて3位になった。
しかし4区の村上響(3年)の不調もあり、往路は7位でゴール。
翌日、6区の伊藤は、序盤の上りから突っ込んで、自分のやりたいレースができた。
「途中から酸欠状態になり、頭が痛くなり、手もちょっと痺れて、それでも無理やり動かして、ラスト2kmを行ければよかったけど、できるだけの力が残っていなかった」
それでも野村昭夢の区間記録にあと3秒に迫る56分50秒で駆け抜け、区間2位。下りを美しく駆け降りる姿は、さながら“下りの貴公子”のようだった。
帰山と伊藤の奮闘に続きたかったが
8区の山川は、7位で襷を受けた。7区の谷中晴(2年)が途中差し込みがあって区間9位で、順位を一つ下げてしまっていた。
「自分の前の谷中は、差し込みがあったみたいですけど、走れなかったのはそれが原因ではなく、練習ができていなかったから。自分も同じで、怪我で十分に練習ができていなかったので、最後までもたなかった。圭汰みたいな能力があればああいう走りができるんですけど、そんなに簡単にはいかなかったです」


