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「神野(大地)監督は、“社長”ですね」東大卒・異色コーチ、“山の神”との新チームで異例の成功「このフォーメーションは、かなりすごい」
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佐藤俊Shun Sato
photograph byShigeki Yamamoto
posted2026/01/02 11:07
東大卒ランナーであり、母校のコーチも務めた近藤秀一。“山の神”の新チームでの役割と、神野監督をどう見ているかを話してくれた
予選通過が自分の通信簿みたいなものだった
「ちょうど1カ月前に世田谷陸上競技会で、多くの選手が及第点で走ってくれたので、正直このままの状態でレースに行ければ大丈夫だろうと思いました。そこで東日本の本番まで全体的に、練習を8掛けくらいの負荷に落としたんです。例えば5キロ3本を2本にしたり、ペースも上げないようにして、ちょっと抑えに入った感じに変更しました。
レース当日は、個々で見れば、まだ上げられた感じもありましたが、チームとしてはそういう凹凸も含めて、ほぼ完璧に近い状態でした」
チームは1区の山平怜生が4位という順位で流れを作り、ノーミスで7区の中川雄太まで繋ぎ、6位でニューイヤー駅伝の予選を通過した。
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「ここで予選通過できるかどうかが、今年の自分に対する通信簿みたいなものだったので、ホッとしました(笑)」
神野監督は「社長」
神野、近藤、中野という“3本の矢”が先頭に立ち、スタッフ全員で選手を強化し、勝てるチームに作り上げて結果を出した。1年目のチームとしては、大きな成功と言えるだろう。その成功へと導いた先導役の神野監督について、近藤はどう見ていたのだろうか。
「神野さんは……社長ですね(笑)。自分ができないところは専門性のある人に補完してもらいつつ、その責任を持ち、矢面に立ってくれる。選手にも寄り添ってくれるし、モチベーターとしての力もある。たぶん今のやり方は、人が増えても成り立つ仕事の任せ方だと思いますし、運営していくには最高のフォーメーションだと思います」
近藤は、こうしたフォーメーションを組むことができたのは、MABPがゼロからスタートし、髙木GMと神野監督の「こうあるべきだ」「こうやりたい」というビジョンが明確で、それが思った通りにできているからだと考えている。

