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原晋監督「イエスマンはいらない」青学大の“スカウト方針”がじつは変化していた…一体なぜ?「箱根駅伝で勝ちたい…“欲”を持った選手が伸びる」 

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原晋

原晋Susumu Hara

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posted2026/01/04 06:00

原晋監督「イエスマンはいらない」青学大の“スカウト方針”がじつは変化していた…一体なぜ?「箱根駅伝で勝ちたい…“欲”を持った選手が伸びる」<Number Web> photograph by AFLO

青学大を箱根駅伝の“常勝軍団”に変えた原晋監督の“スカウト論”とは?

スカウトへの指示「イエスマンはいらないよ」

 かつては、素直さを重視してスカウトをしていた時代がありました。

 監督に就任した当時、チームは箱根駅伝出場から30年近く遠ざかっていて、まずは私の考え方、「原イズム」を浸透させることが重要だったのです。

 つくったマニュアルが正しいかどうかを証明したい時代においては、マニュアル通りに動いてくれる選手がありがたかった。

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 でも今は、チームスピリットが浸透し、勝つためのメソッドも完成しつつあります。素直さよりも、ちょっと変わった子をスカウトしたいという気持ちがあるのです。

 マニュアルをより進化させるために、従来の枠にとどまらないスケールの大きな選手に出会いたい。いい意味でわがままで、意欲の高い選手。自分の意見がしっかりと言える選手。スカウトに行くコーチには「イエスマンはいらないよ」と告げています。

必要な学生像は、指導者が明確に示すべき

 そういう意味では、今2年生の安島莉玖が面白い存在です。

 監督にも平気で、「この練習は僕には合っていないように思います」と練習メニューの変更を申し出ますし、なかなか素直に「イエス」と言いません(笑)。

 活気がある強い組織をつくろうと思えば、やはり、どんな学生を求めているのか、それをトップである指導者が明確に示すべきなのです。〈つづく〉

#2に続く
「口ベタで、失敗続きだった」青学大・原晋監督の“知られざるサラリーマン時代”…なぜ「伝説の営業マン」になれた? 箱根駅伝の常勝軍団を作った“会話術”
この連載の一覧を見る(#1〜3)

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