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原晋監督「イエスマンはいらない」青学大の“スカウト方針”がじつは変化していた…一体なぜ?「箱根駅伝で勝ちたい…“欲”を持った選手が伸びる」
posted2026/01/04 06:00
青学大を箱根駅伝の“常勝軍団”に変えた原晋監督の“スカウト論”とは?
text by

原晋Susumu Hara
photograph by
AFLO
「なぜ、このチームだけが、人がどれだけ入れ替わっても勝ち続けられるのか?」
2026年の箱根駅伝で、史上初となる2度目の3連覇を達成した青山学院大学。9回目の優勝に導いた名将・原晋(58歳)が若い力をとことん伸ばす「仕組み」と「極意」を明かした書籍、『人が替わっても必ず結果を出す 決定版! 青学流「絶対王者の鉄則」』(祥伝社刊)から、【リーダーの“人材観”で組織の強さが決まる】の章を抜粋して紹介します(全3回の1回目/第2回、第3回につづく)。
2026年の箱根駅伝で、史上初となる2度目の3連覇を達成した青山学院大学。9回目の優勝に導いた名将・原晋(58歳)が若い力をとことん伸ばす「仕組み」と「極意」を明かした書籍、『人が替わっても必ず結果を出す 決定版! 青学流「絶対王者の鉄則」』(祥伝社刊)から、【リーダーの“人材観”で組織の強さが決まる】の章を抜粋して紹介します(全3回の1回目/第2回、第3回につづく)。
◆◆◆
私の声がけは、選手が入学する前から始まっています。
そう、スカウトです。
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青学大の駅伝部には毎年10名から12名前後の学生が入部します。かつては、一般入試で入った学生の入部を許可することもありましたが、現在はそのすべてがスカウト活動を通じて入ってきます。
選手を選考する上で、重視するのはもちろんタイムです。高校生の走力を測る基準が5000mの持ちタイムで、13分台の記録を持つ選手は超高校級と言えるでしょう。実力が数字になって表れたものですから、まずはそれを確認します。さらには走る際のフォームを見て、骨格的な体の特徴を確かめるのです。
顔が小さくて胸板が厚く、足はなるべく長くない子が理想ですが、全体的なバランスのよさはフォームを見ればだいたいわかります。
原監督が“タイムの次に重視する”要素とは?
ある程度の走力が備わった上で、次に重視するのがその子の気性です。表現力は豊かなのか、どれくらいの理解力があるのか、会話を通じて知ろうとするのです。
ときには、「アイドルは好きか」「趣味は何かあるのか?」と陸上以外の問いかけをして、その子の素の部分を見出そうとします。それは緊張を取る意味合いがあると同時に、その子がどんなことに興味があるのかを引き出したいという狙いもあります。
