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村上宗隆ホワイトソックス電撃契約…“木曜の夜”に一体何が?「利点があるのはムラカミだけじゃない」地元記者が語る“2年契約のメリット”
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杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byGeoff Stellfox/Getty Images
posted2025/12/26 11:04
入団会見で白い靴下(=ホワイトソックス)で笑いを誘った村上宗隆
「2年契約というのは、彼にとってはアメリカのメジャーリーグで自分が何をできるのかを証明する機会になる。大きな成功を収めれば、2年後には28歳になって、再び市場に出るのもいいだろう。ホワイトソックス側にとっても、2年間という期間で彼が自分たちの打線の中でどういう存在になるのかを見極めることができる。若いチームにすぐにインパクトを与えられる選手を迎え入れることができる。チームはそういう方向に進んでいるし、その流れの中で考えることもできる」
村上側の利点が強調されている印象があるが、ポープ記者の言葉通り、短期契約でポテンシャルの高い選手を獲得したホワイトソックスも柔軟な方向性が選べることを忘れるべきではない。若く才能のある選手が多いチーム内で、もうすぐ26歳になる大砲が新時代の牽引車になってくれるのがベストのシナリオ。一方、不躾な言い方になるが、活躍できなかったとしても、長期にわたって扱いに困るわけではない。
それと同時に、村上が好成績を残し、チームが低迷を続けたとすれば、シーズン中に強豪チームとのトレードをまとめる可能性を指摘する球界関係者も存在した。いかにもメジャーらしい考え方だが、確かにその方法も理に適う。近い将来チームが勝ちにいく準備が整わなかった場合、あるいは村上が3年目以降にホワイトソックスに残留する意思がなかった場合でも、見返りの選手を補強できるわけだから。
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もちろん最終的に“ウィン=ウィン”で終わるかはこれからの流れ次第。ただ、両者の立ち位置、村上の現在の評価、ホワイトソックスの将来性などを考慮すると、少なくともスタートラインの時点ではその可能性が高いように感じられる。たとえすぐに優勝が狙える戦力ではなくとも、村上は“いいチームに入った”と考えるのは間違いではないはずだ。
ここからは、ホワイトソックスのチーム事情から新シーズンを展望する。番記者の証言からは起用法だけでなく、ファンのリアルな期待度も伝わってくる。〈つづき→後編〉

