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「短いイニングを複数の投手で…」大谷翔平のWBC“二刀流”を可能にする究極の起用法…井端弘和監督が密かに温める「メジャー投手陣」最強の継投策
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byNanae Suzuki
posted2025/12/23 17:02
前回大会では二刀流で活躍した大谷翔平
怪我のリスクを慎重に管理しながら、10月のポストシーズンまで戦い抜ける体力をマネジメントする。井端監督ら、侍ジャパンの首脳陣もドジャースからの「投手OK」を取り付けるべく、リスクを回避する起用方法を考えている。
「こちらとしては(投手陣に)長いイニングを投げてもらうつもりは全くない。短いイニングを複数の投手で回していく方が、全体としてスムーズに運ぶと考えている。(試合の)終盤まで持ち込むために、少なくとも3人くらいの先発タイプをうまく使っていきたい」
負担軽減と戦術を加味して、投手のやりくりを計画している。左右とタイプの異なる先発投手陣でイニングを重ね、8―9回の終盤は、リリーフ専門の投手に任せる、という作戦だ。
豪華投手陣の「スーパー継投策」
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メジャーのオープン戦期間に照らし合わせれば、WBCの時期は球数を増やし、強度を上げて開幕への調整を進めるタイミングに重なる。だからこそ、井端監督はメジャーの調整ペースを尊重しながら、控えめな強度で采配するつもりだろう。
「MLB側から提示されるイニング制限よりも短いくらいのイニング数をこちらで設定しておきたいと思います。あとは登板間隔をどれくらい空けるかなど、球団の要望に合わせて柔軟に対応するつもりでいます」
世界一連覇と同様に、各選手を無事に所属球団に帰すことも侍ジャパンの重要なミッションだ。所属がMLB球団でも、NPB球団でも、代表チームに貢献した選手たちを怪我なくチームに戻すことは、歴代の監督が大きな責任を負ってきた。井端監督の継投プランは、各投手の負傷リスクを回避するとともに、大谷が投手として出場する追い風となるはずだ。
野手も含めた歴代最強の日本代表のメンバーは順次、発表される。再び頂点を目指す戦いは、これから本格化していく。〈前編も公開中です〉


