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「『SASUKE』はそんなに燃えないんです」現代日本“最強のニンジャ”が語るオブスタクルスポーツの現在「アメリカには800以上のニンジャ・ジムがある」 

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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photograph byTadashi Hosoda

posted2025/12/25 11:06

「『SASUKE』はそんなに燃えないんです」現代日本“最強のニンジャ”が語るオブスタクルスポーツの現在「アメリカには800以上のニンジャ・ジムがある」<Number Web> photograph by Tadashi Hosoda

日本のオブスタクルスポーツの第一人者である千葉大1年の山本遼平。アメリカではプロのニンジャ選手も存在するなどマーケットも大きい

 この業界にガチ勢じゃない人がいるのかという疑問はさておき、家族で運営するニンジャ・ジムで、フォルサムは一般人や子どもたちを教えるコーチを務めて収入を得ている(ちなみにフォルサムの兄とその奥さんも『ニンジャ・ウォリアー』に何度も出場するようなトップ選手だ)。

海外では「プロのニンジャ選手」も…!

 日本ではまだ未開のニンジャ文化。しかし、海の向こうでは多数の愛好者がいて、そこに向けたジムや企業が存在し、トップ選手が仕事として携われるようなマーケットが成り立っている。山本が理想とするようなプロニンジャの姿がすでにあるのだ。

 アメリカにとどまらず、アジア圏でもニンジャは広がりを見せているという。2023年に山本が初めて参加した競技会も、フィリピンで行われたNinja World Cup Asia(ニンジャ・ワールドカップ・アジア)だった。同国女子代表のKaizen Dela Serna(カイゼン・デラ・セルナ)はVOGUE誌のグラビアにモデルとして起用されたこともあって、そのあたりからも競技の認知度がうかがえる。マレーシアや台湾でもジムが主催する大会が開かれていて、山本はそうした大会にも呼ばれて参加している。

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 忍者の母国は、ことニンジャに関しては出遅れている。果たして日本でもこの競技は広まっていくのか。来年5月にUNAA Ninjaワールドシリーズの日本予選が初めて開催されることになった。勝ち抜けば7月にペンシルバニア州で開催されるUNAA World Series Finals(ワールドシリーズファイナル)に出場できる。そうした大会がひとつの契機になるだろうか。

「選手としてアメリカを見てるか見てないかはかなり違う。選手にとってはすごく価値のあることだと思います」

 令和の世はニンジャもグローバルに戦う時代になっている。

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「ニンジャの世界って…幅広い」世界選手権で銅メダル獲得…“日本最強の忍者”は千葉にいた? ロス五輪にも採用「オブスタクルスポーツ」のナゾを追う
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