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青学大・原晋監督の就任当初「部を辞めていく子もいた」妻で寮母の証言…箱根駅伝で“勝てなかった頃”の苦労「諦めた子との間に“深い溝”が…」
text by

原美穂Miho Hara
photograph byAFLO
posted2026/01/03 06:00
青学大が箱根駅伝の常勝軍団になるまでには、知られざる苦労があった
「わたしは告げ口は嫌いです。でも…」
わたしは告げ口は嫌いです。でもこのときは、学生が言っていたポジティブなこともネガティブなことも、すべて監督に伝えました。ネガティブな言葉はポジティブな言葉よりも、早く、強く伝染します。ネガティブな言葉は、本気で箱根を走りたい子から本気を奪ってしまうかもしれません。ですから、彼らに箱根を走らせたいと考えている監督のためには、告げ口が必要だと思いました。
箱根に出たいと願い、最後までその夢に向かってできる限りのことをしたその世代は、箱根駅伝の予選会を13位で終えました。やはり、本選出場は叶いませんでした。しかし、突然与えられた目標に真摯に向き合った彼らが試行錯誤をしながら、寮のルールなど、今の青山学院大学陸上競技部の根っこをつくったのは間違いありません。その後の三連覇の基礎をつくってくれたのは、苦しい時期の礎を築いてくれた彼らだと思っています。〈つづく〉
原美穂著『フツーの主婦が、弱かった青山学院大学陸上競技部の寮母になって箱根駅伝で常連校になるまでを支えた39の言葉』 書影をクリックするとアマゾンの購入ページにジャンプします。
