「いまはW杯どうこうではない…」2カ月半の沈黙…ブライトン三笘薫（28歳）は復帰戦で何を話したか？「ケガは左足首」「まだコンディションが戻りきってない」 

「とても好きな選手。個人的に気に入っている。日本人選手らしく足元の技術がありながら、ドリブル突破という大きな武器がある。見ていて、楽しい選手だね」

　アーセナル在籍時代のユングベリは、右ウインガーとして裏抜けやワンツーで攻撃にアクセントをつけた。元スウェーデン代表は「三笘と自分はタイプが違う」と言う。

「三笘はスッと相手をかわして、前に入っていける。ドリブルもあるし、パスも良い」

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　最後にユングベリから、三笘が夏の市場で移籍しなかった理由を聞かれたので、私なりの見解を伝えた。するとスウェーデンの英雄はこう答えた。

「もし移籍が叶わなかったなら、選手は燃えているはず。選手とはそういうもの。三笘に期待していいと思うよ」

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　話を、復帰戦のリバプール戦に戻そう。

　筆者が託していた質問は、若干ニュアンスが異なりながらも三笘の下に届いた。「ピッチに入れない中で、色々イメージすることはあったと思いますが、どんなことを考えてましたか」。そう聞かれると、三笘はこう話した。

「まずはピッチに戻って、いつも通りのプレーをするというか。フィジカルを戻して、試合に出られるようにするところだけだった。チームの中での役割というよりは、まずは自分のコンディションのことだけ考えていましたね」

　自分に集中する――。やはりここでも三笘の考えは一緒だった。怪我で離脱していた2カ月半。ここから上昇気流に乗っていこうと、サムライ戦士は静かに燃えている。