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「引退報道」柔道・角田夏実33歳の決断のウラにあった“葛藤の理由”「気持ち毎日変わる」「まだ勝負の世界にいたい」金メダル後も考え続けた“去就問題”
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2025/12/08 17:01
12月7日、第一線を退くことが報じられた柔道金メダリストの角田夏実(33歳)
再び畳で戦う可能性も、ゼロではない
いずれにせよ、伝えられる通りなら、オリンピックや世界選手権という舞台でその姿を見ることはなくなる。
ただ、畳で戦う姿を見ることができる可能性が、現段階でゼロになったとも言えない。ひとまずは角田自身の発表を待ちたい。
そして結論がどうあれ、あきらめることなく柔道に取り組み、巴投げと関節技を武器にするという自身に適したスタイルを磨き上げた。「分かっていても阻止できない」と言われるまで突き詰め、まさに角田ならではの柔道を貫くことで30歳を過ぎてからオリンピックの舞台に立ったこと。そこで世界一になったこと。一連の過程は今なお輝きを放っているし、物事に打ち込む姿勢のあり方は柔道家として、人として手本の1つと言ってよいものを残した。
進退を固めたというニュースにあらためて、その足跡の大きさを思う。同時に、柔道家としてのこれからの歩みもまた楽しみでもある。
