熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「日本代表最大の問題はそれだ」W杯日程発表…ブラジル人記者ズバリ「オランダは好都合だが」「F組1、2位だと決勝T初戦がブラジルかモロッコ」
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/12/07 17:00
W杯F組に組み込まれた日本代表。GS自体も厳しいが、1、2位通過だと決勝トーナメント初戦でいきなりブラジル戦となる可能性がある
「とはいえ、やはり1位を目指したい。なぜなら、難関のラウンド32を勝ち上がったら、ラウンド16は〈メキシコの組2位vsカナダの組2位〉の勝者。これが2位ならラウンド16で〈フランスの組2位対ドイツの組2位〉の勝者となる。後者の方がレベルが高いと考えられるからね」
対戦相手が皆、強いから…最大の問題だ
――そして、ラウンド16を勝ち上がって史上初の準々決勝進出を果たすと……。
「GSを1位抜けの場合、対戦相手はかなりの確率でフランスかドイツ。2位抜けの場合は、かなりの確率でイングランド。いずれも世界トップレベルの強国だ。ここで敗退しても、日本のファンは許してくれるんじゃないかな」
ADVERTISEMENT
――なるほど。大会を通じて、日本より完全に格下、間違いなく勝てる、という相手とは対戦しない模様です。このような厳しい状況で、日本に光明はないのでしょうか?
「あるよ。対戦相手が皆、強いから、日本は『対戦相手が強くても弱くても、相手に合わせてしまう』という悪癖を出す余裕がない。つまり、常にベストを尽くして最高の試合を続けることを強いられる。1カ月以上にわたる今大会をそのスタイルで乗り切れるかどうか、それが最大の問題だ」
――うーん、そこですか……。
チアゴ記者とやり取りをするうち、最初に彼が「考えれば考えるほど、厳しい結果になったと思う」と言った意味が少しずつわかってきた。しかしながら、状況が厳しいからこそやりがいがあり、好結果を叩き出したときの喜び、達成感は大きいはず。サムライブルーの底力に期待しよう。〈W杯特集:つづきは下の【関連記事】へ〉

