「戦力外になる選手も減って…」なぜドラフトで高校生が支配下指名されなくなった？ 敏腕スカウト「育成は人数制限を作ったら…と思いますね」 

一軍の試合に出場できるのは「支配下選手」だけ

「ウチにもしいっぱい、いっぱいの70人の支配下選手がいたとして、今年10人の戦力外が出たら、支配下ドラフトで10人獲れるけど、戦力外が5人なら、5人しか指名できないわけですからね」  

　一軍のペナントレースに出場できるのは「支配下登録選手だけ」というルールは、意外と知らないファンも多い。

　例えば育成選手が順調に成長して、ペナントレース（一軍）の戦力にしたいと思ったら、まず支配下登録という手続きを経て「支配下選手」にしなければならない。

育成指名の選手はすぐに一軍の試合に出場…というワケにはいかないのだ　©︎Yuki Suenaga

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「支配下選手っていうのは、一軍と二軍に分かれるわけじゃない。われわれの認識では、支配下っていうのは一軍と一軍候補なんです。ファームっていう言葉がありますけど、ファームの試合に出ている選手とは、いつでもペナントレースの戦力になれるレベルにある選手じゃないと存在意義がないんです」

　支配下選手＝いつでもペナントレースに使えるレベルの選手。

「つまり支配下ドラフトで指名する選手っていうのも、いつでもペナントレースに参戦できる可能性を持った選手ということになるわけです。そうなると、カテゴリーでいうとどうしても大学生と社会人が前に来る。5年先を見越した素材型の高校生なんかはよっぽどずば抜けてないと……となるわけです」

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