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「ゴトウ取材に来たんだ」ベルギー公共放送記者がはるばる国立で熱視線…“191cmの大器FW”後藤啓介20歳とは何者か「綺世さん、ハーランドのように」 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2025/11/20 17:02

「ゴトウ取材に来たんだ」ベルギー公共放送記者がはるばる国立で熱視線…“191cmの大器FW”後藤啓介20歳とは何者か「綺世さん、ハーランドのように」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

191cmの体躯に、しなやかな身のこなし。20歳のFW後藤啓介には日本だけでなくベルギーなど各国の取材者も熱視線を送る

 筆者は2019年初頭にガンバ大阪の沖縄キャンプを訪れ、当時18歳の中村敬斗とこんな話をした。

──半年前に19歳のキリアン・エムバペがフランス代表としてW杯で優勝しました。同世代として意識しますか? たしか去年、彼に追いつけるようになりたいと言っていたけど。

「ちょっと次元が違う選手になっちゃいましたね(笑)。でも年齢も近いし、タイプも似ていますかね。縦に抜けるのが得意なところとか。エムバペとか、同い年の(ジェイドン・)サンチョとか、すごいですよね。目標にしているし、刺激になります」

エキティケ、イサク、ハーランドのような

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 その後の中村の成長を見れば、良い刺激を糧にしていると思える。だからこの日も、後藤に訊いてみた。理想とする大型フォワードは? と。

「(ウーゴ・)エキティケ、(アレクサンダー・)イサク、(ニック・)ヴォルデマーデといった長身ながらしなやかな選手が出てきているので、そういう選手を参考にしつつ、綺世くんとか(アーリング・)ハーランドのような迫力を身につけていきたいです」

──そのポテンシャルはあると思います。

「それを生かすも殺すも自分次第。頑張りたいと思います」

 今季のプロ・リーグでは、20得点以上を目標にしているという。残りのシーズンでそれを達成できれば、W杯本大会行きの切符も見えてくるだろう。

 だが、たとえそうならなかったとしても、近年の日本代表になかなか根付かなかった長身ストライカーの存在は貴重だ。地に足のついた話ぶりの20歳のこれからを注視していきたい。〈サッカー日本代表特集:つづく〉

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