- #1
- #2
核心にシュートを!BACK NUMBER
「やらないんで…はおかしいでしょ!?」堂安律が笑顔で語る“超万能ウィングバック論”日本代表ガーナ戦もスタメン、ケガの鎌田大地の代わりは?
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/11/14 11:06
ウイングバックの概念を変えるプレーを見せる堂安律。ガーナ戦もスタメンとみられる
「1失点目も2失点目も、(プレッシャーをかけに前へ)出て行ったところで、ワンツーでやられたり、出て行ったところで裏を使われたり。そこは準備できるところでもありますけど、コミュニケーションのところでもある。選手間の意思疎通の部分も大きいと思うので。コミュニケーションを重ねていけばいくだけ連係は高まって、(そういうミスが)少なくなっていくと思う。
この数試合の失点シーンを見て、こういうときには誰がこの選手につくのかとか、確認しました。決まり事がどんどんできてきているのは、W杯を前にして、すごく良いことだと思う」
新しい名前、何か考えてください!
堂安の戦術的な強みは、攻撃が得意でありながら、守備でも頑張れること。技術的な強みは、守備に回る時間が長く、ボールにあまり触れていなくても、少ないチャンスに顔を出して得点に繋げられるところにある。そして何より、彼の精神的な強みは、監督から信頼されればされるほど、求められるものが大きければ大きいほど、力を発揮できるところにある。
ADVERTISEMENT
代表でもクラブでも、攻撃だけでなく守備でも大きなタスクを与えられるのは何故なのか。改めてたずねると、堂安節が返ってきた。
「試合しながら2チーム分作れるという意味では、監督としては(自分は)助かる存在なのかなと思います。監督のやりたいようなシステムに、1つ変化を加えられるというのは、ちょっと新しいポジション……。『ウイングバック』というと守備的に聞こえますけど、僕はそういう風には感じていなくて。この前も(フランクフルトで)点を取りましたし。超攻撃的でもなく、超守備的でもなく『“何でもできる”ウイングバック』というのは非常に面白いなと感じているので。(自分の役割に)新しい名前を何か考えてください!」
堂安はそう言って、笑顔を見せた。
攻守問わず、激しい上下動を繰り返し、本来は得意としていなかった守備でも奮闘する。そして、本来、求められているゴールでも貢献する。
「伝統的な10番」というのはトップ下にいて、華麗なテクニックで見る者を魅了するものだった。それに対して、今の堂安が見せようとしているのは、「新しい10番」として進化する姿なのである。
ガーナ戦スタメン…ケガの鎌田の代わりは?
なお、今回のガーナとの試合では森保監督の言葉通り、堂安らブラジル戦を破ったメンバーが中心に起用されることになるが、負傷のために出場できない鈴木彩艶のところには早川友基が入ることになる。
そして、代表合宿には参加しているものの、プレミアリーグの直近2試合で負ったダメージのある鎌田大地にかわり、代表に復帰した遠藤航がスタメンに復帰すると見られている。〈下の【関連記事】から続く〉


