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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
じつは「ドジャース26-34ブルージェイズ」打率もOPSも防御率も劣るのに…WS連覇の2大要因「山本由伸ら先発陣の緊急出動」、打撃は?
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byPatrick Smith/Getty Images
posted2025/11/04 17:38
数字で見ると、じつはブルージェイズが圧倒的だったワールドシリーズ…ドジャース連覇の要因とは
〈両軍の得点〉
ドジャース26-34ブルージェイズ
〈投手成績〉
ドジャース
7試合4勝3敗1S 73回75安
8本28球64振 率3.95
ブルージェイズ
7試合3勝4敗0S 73回53安
11本33球72振 率3.21
〈打撃成績〉
ドジャース
7試261打53安11本25点1盗
33球72振 率.203 OPS.658
ブルージェイズ
7試279打75安8本33点2盗
28球64振 率.269 OPS.745
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得点、投打成績ともにブルージェイズが圧倒していた。数字だけ見ればブルージェイズが圧勝していなければおかしい。ブルージェイズが勝つときは圧勝、4勝中3勝が2点差以内であることからわかるように――ドジャースは辛勝。ただドジャースは第3戦の大谷、第7戦のマンシー、ロハス、スミスと窮地で劇的な一発が出て勝ちを拾った。
気になるのは由伸、大谷らの健康面
シリーズ終盤、ブルペンにはバンダ(シリーズ防御率18.00)、トライネン(5.40)と、シーズン中は救援投手として活躍した投手が控えていた。しかしシリーズで打ち込まれたためにもはや起用できず、山本、スネル、グラスノーと先発陣がブルペン待機せざるを得なかった。ブルージェイズもエースのビーバーが後ろに回った。短期決戦ならではだが、大谷、山本ら高額年俸の先発陣の健康面が気になるところだ。
日本の朝の話題をワールドシリーズが独占した感がある。祭りの後の静けさのようなオフシーズンが始まった。〈つづく〉

