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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
じつは「ドジャース26-34ブルージェイズ」打率もOPSも防御率も劣るのに…WS連覇の2大要因「山本由伸ら先発陣の緊急出動」、打撃は?
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byPatrick Smith/Getty Images
posted2025/11/04 17:38
数字で見ると、じつはブルージェイズが圧倒的だったワールドシリーズ…ドジャース連覇の要因とは
10月27日 ドジャースタジアム
〇ドジャース6対5ブルージェイズ●(延長18回)
ブ000400100000000000 |5
ド011020100000000001x|6
先発:ドジャースがグラスノー、ブルージェイズは41歳の221勝投手、シャーザー。
ドジャースは2回、テオスカー・ヘルナンデスのソロで先制。3回には大谷のソロで追加点を奪う。しかし4回、グラスノーがカークに逆転3ラン、ヒメネスに犠飛を許して2-4に。5回1死一塁、大谷が左腕フラハーティからタイムリー二塁打、フリーマンもタイムリーを打って同点に。7回表、4人目トライネンがビシェットに勝ち越しタイムリーを許したものの、その裏に大谷が4人目ドミンゲスから同点ソロホームランを放つ。8回表、1死から佐々木朗希が上がり2者を退ける。続く9回は1死満塁のピンチを招くも併殺に切り抜けた。
9回以降、ドジャースは佐々木→シーハン→カーショウ→エンリケス→クラインと4投手、ブルージェイズはホフマン→フィッシャー→ラウアー→リトルと4投手をつなぐ。二塁打2本、本塁打2本の大谷は5打席目から4連続の申告敬遠、9打席目もストレートの四球。9打席連続出塁はポストシーズン史上空前の新記録となった。
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延長18回になり、両軍のブルペンでは山本、ビーバーとエース格の2人が準備を始める。迎えた18回裏、フリーマンはフルカウントからの6球目をセンターバックスクリーンへのサヨナラホームラン。史上2番目に長い6時間39分の大激戦だった。
ドジャースが一歩前に出たかと思われたが、ブルージェイズがここから巻き返す。
第4・5戦:ブルージェイズがド軍救援を引きずり出し…
10月28日 ドジャースタジアム
●ドジャース2-6ブルージェイズ〇
ブ002000400|6
ド010000001|2
先発:ドジャースが大谷、ブルージェイズは20年サイ・ヤング賞投手のビーバー。
ブルージェイズは2回裏にキケ・ヘルナンデスの犠飛で先制を許したものの、3回表にゲレーロJrが大谷から2ランを打ち逆転。7回表、無死二三塁となったところで大谷をマウンドから下ろすと、続くバンダからヒメネスがタイムリーを放ち。さらに代わったトライネンからビシェット、バーガーに連続タイムリー。ドジャースは9回にエドマンの三ゴロの間に1点を奪うも届かず。
10月29日 ドジャースタジアム
●ドジャース1-6ブルージェイズ〇
ブ200100210|6
ド001000000|1
先発:ドジャースがスネル、ブルージェイズがイェサベージ。
立ち上がり、ブルージェイズはシュナイダー、ゲレーロJr.が連続ホームラン。3回裏にキケ・ヘルナンデスにソロを浴びて1点差に。しかし4回表クレメントの犠飛でブルージェイズが突き放す。7回表、スネルを2死一、三塁で降板させると、代わったエンリケスから四球とワイルドピッチで追加点を奪い、ビシェットにもタイムリーが生まれて試合が決した。大谷は4打数無安打に終わり、ドジャースも2勝3敗とカド番を迎える。
第6戦:不調ベッツの2点打、朗希は無失点
ロジャースセンターへと戻り、底力を発揮したのは敵地で戦うドジャースだった。

